マットレスのお手入れ方法を頻度別・問題別に解説!簡単にするコツやおすすめ商品も
マットレスのお手入れをせずにいると、マットレスに湿気が溜まってカビが生えたり、ダニが発生してしまった経験のある人は多くいます。また、マットレスを天日干しすると劣化が進んでしまうこともあり、お手入れにも注意が必要です。この記事では、マットレスのお手入れ方法や簡単にお手入れするコツについて解説します。
マットレスのお手入れで対処したい問題
湿気や汚れ、マットレスのヘタリなどが気になってお手入れを考える人が多いのではないでしょうか?ここでは、マットレスのお手入れで対処したいポイントについてお伝えします。
湿気
人は眠っている間に、コップ1杯分以上の水分を放出していると言われています。定期的に湿気対策していないとダニやカビが発生してしまうことも。睡眠時の不快感や強いかゆみ・起床時の不快感につながってしまうこともあるため気をつけましょう。
また、室内で陰干しして風通しすることで湿気対策が可能です。風通しをする際には、マットレスの上下や裏表を返してローテーションで使うことで一部にかかりがちな負荷をやわらげることもできます。ほかに、通気性に優れたマットレスを選んだり、マットレスの下に除湿シートやすのこを使うのもおすすめです。
汚れ
マットレスは毎日使うものです。寝汗のほかに皮脂汚れなどの汚れに対してもお手入れをする必要があります。気づかないうちに少しずつ汚れが積み重なっていくので、定期的なお手入れが必須です。汚れを防ぐためのシーツを使うのも効果的です。
ヘタリ
寝室の湿度や、汗をかく量の多い方など、環境によってマットレスの劣化が早まってしまうこともあります。腰やお尻の部分に最も負荷がかかりやすく、ほかに横向きの姿勢になったときに肩や腕の圧迫感に繋がったり、底付き感の出る原因にもなります。
また、コイルタイプのマットレスがヘタってくると、背中にバネが当たる感覚が気になるという声も見れらました。これは、コイルマットレスに使われているコイルにグレードがあり、グレードごとに耐用年数に違いがあるためです。定期的に室内で陰干しにしていないと、マットレスの劣化が早まってしまうこともあるため注意しましょう。
【頻度別】マットレスのお手入れ方法
マットレスのお手入れ方法は、毎日気をつけることと、1ヶ月に一度布団掃除機をかけることなど、使用頻度によってお手入れの方法が異なります。ここでは、マットレスのお手入れ方法について頻度別にご紹介します。
毎日
朝起きたら掛け布団を必ずめくって、空気の入れ替えをしましょう。掛け布団を乗せたままにしたり、マットレスを敷っぱなしにしていると湿気がこもりやすくなり、ダニやカビが発生する原因になります。また、寝室の窓を開けて空気の入れ替えをすることでマットレスの湿気対策も可能です。
1週間に1~2回
シーツや敷きパッドは、寝汗を吸収したり、皮脂汚れの溜まりやすいものです。1週間に1回から2回は洗濯して、乾かしてから使うようにしましょう。ホテルや旅館などでは、寝具を3日に1回交換するという決まりがあるほど大切なことです。
マットレスの素材によってはほこりが溜まりやすいものもあるため、気になる場合は布団掃除機を使ったり、コロコロと転がして使う粘着クリーナーでほこりを取っておくと安心です。注意点として寝具を取り外すとほこりが舞うことがあるため、窓を開けておくなど換気しておくようにしましょう。
2~3週間に1回
2週間から3週間に1回程度、室内の壁に立てかけて天日干したり、除湿シートを併用するとマットレスを長持ちさせられます。壁に立てかけることで、マットレスの裏側に溜まりがちな湿気の風通しにもなります。
特に、畳やフローリングで直置きで使っている場合は定期的に風通ししないと床にカビが生えてしまうことがあるため注意が必要です。また、マットレスが重い場合は、片側だけ持ち上げた下に本などを挟んでおくと簡単に風通しができます。
1ヶ月に1回
シーツの下は、ダニのフンや死骸などの汚れが溜まっている状態です。布団掃除機などで月に1度手入れすることで、頭のまわりやキルティングなどの縫い目部分に溜まった汚れも取り除けます。ほかに、ベッドとマットレスの隙間にもほこりが溜まりやすいため、掃除機をかけたり、拭き掃除しておくのもおすすめです。
2~3ヶ月に1回
2ヶ月から3ヶ月に1度はベッドパッドを洗濯しておくと、清潔に保てます。マットレスの上下や、裏表を返してローテーションさせることでもマットレスのヘタリを防ぐことが可能です。特に、腰・お尻・頭・肩などは一ヶ所に負荷がかかりやすくへたりやすいので、軽く形を整えておくようにしましょう。
【問題別】マットレスのお手入れ方法
マットレスを使っているとダニによるかゆみやカビが生えてしまうことがあります。ここでは、マットレスの問題ごとにお手入れ方法を紹介します。
ダニ
寝ているときや、朝起きたときにかゆみを感じる場合はダニが原因になっていることも考えられます。睡眠時に身体のかゆみを感じることで睡眠の質が低下したり、放っておくとアレルギーや肌トラブルの原因になる場合も。
いつの間にか剥がれ落ちた皮膚・フケ・皮脂もダニのエサになります。マットレスのダニ対策として注意すべきなのが、掃除機で吸いとるだけでは表面のダニしか吸い取れないことです。布団掃除機や布団乾燥機を使う前には、1時間ほど部屋を暗くしておくとマットレスの表面にダニが移動するので吸い取りやすくなります。
50度以上の熱によって死滅するダニは布団乾燥機を使う場合、朝晩の2回掃除機を数日間かけ続けることでダニの繁殖を抑えることが可能です。ただし、マットレスの種類によっては一定温度以上の熱を加えると劣化が早まったり、変形・変色してしまうことがあるため、必ず注意書きをチェックしたうえで行うようにしましょう。
カビ
マットレスにカビが付いた場合も、部分的なものなら消毒用エタノールを使ってカビ取りできます。カビ取りの方法はエタノールをスプレーして1時間ほど置き、かたく絞った濡れタオルでサッと拭き取り、しっかり乾燥させるだけ。
また、一般的にカビ取りとして使われることもある塩素系漂白剤を使うと色落ちやマットレスが傷む原因になるので避けましょう。一方、酸素系の漂白剤では効き目が弱く、黒カビにはあまり期待できません。マットレス全体にカビが付いてしまった場合も、クリーニングに出すのがおすすめです。
シミ
マットレスに飲み物をこぼすなどしてシミができてしまった場合は、中性洗剤を使ってお手入れする方法があります。方法は簡単で、水で濡らしてかたく絞ったタオルでたたき拭きし、薄めた中性洗剤を付けたタオルでたたき拭きします。
次にかたく絞った濡れタオルで洗剤を拭きとってドライヤーなどを使って乾かします。ただし、こすってしまうとシミが広がるので注意してください。
寝汗
マットレスに黄色いシミができているなら、寝汗が原因のシミの可能性があります。寝汗は、重曹やセスキ炭酸ソーダを使ってお手入れできます。方法は簡単で、100mlの水に小さじ1の重曹を加えて混ぜ、気になる部分にスプレーで吹き付けたら5分おきます。次に乾いたタオルで拭きとり、臭いが消えたらマットレスを立てて風通して、しっかり乾かしましょう。
おねしょ
おねしょのシミは、きちんとケアしないと臭いが気になるので困りますよね。そんなときは、クエン酸を常備しておくのがおすすめです。おねしょはアルカリ性の汚れになります。酸性のクエン酸を使って汚れを中和することで臭いも気にならなくなります。
方法は、タオルで濡れた部分の水分を拭きとったら、200mlの水に小さじ1のクエン酸を加えて混ぜ、気になる部分にスプレーして5分ほどおきます。仕上げにタオルで拭きとって、しっかり乾かすだけです。乳幼児など、小さなお子さんのいるご家庭はクエン酸を1本常備しておくと便利です。
マットレスのお手入れを楽にするコツ
マットレスのお手入れを少しでも楽にするには選ぶマットレスの重さに気をつけたり、汚れを防いでくれるマットレスプロテクターを併用する方法などがあります。ここでは、マットレスのお手入れを楽にするコツを紹介します。
はじめから軽量のマットレスを選ぶ
マットレスのお手入れを楽にするには、20㎏以上するマットレスよりも10㎏前後、またはそれ以下のマットレスを選ぶのがおすすめです。このぐらいの重さのものなら、女性でも室内での陰干しやマットレスのローテーションなどのお手入れがしやすくなります。
また、厚さ10㎝前後のマットレスには三つ折りにして立てかけたり、丸めて立てておくだけで湿気対策ができるものも多くあります。
マットレスプロテクターを併用する
マットレスのお手入れを簡単にするには、防水機能のあるマットレスプロテクターを使うのもおすすめです。寝汗やおねしょ、赤ちゃんの吐き戻しなど、マットレスの汚れが予想される場合はあらかじめマットレスプロテクターを使うと、汗ジミやおねしょによるシミができるのを防げます。簡単に取り外して洗濯できるので、お手入れも楽です。
リバーシブルタイプのマットレスを避ける
リバーシブルタイプのマットレスはコイルの上下がそれぞれ何重にも重なった構造であり、重量と厚みがあるためやや取り扱いづらい場合があります。また、一部に負荷がかかりやすく中綿がヘタってしまうことも。
ほかに、ウレタンフォームの密度が30D以上あるものなら5年から8年ほどの耐用年数がありますが、30D以下のマットレスはヘタりやすいものも多いので気をつけましょう。
マットレスのお手入れをするときの注意点
注意点①お手入れした後はしっかり乾かす
濡れたタオルでマットレスを拭くと湿気が溜まりやすく、カビが生える原因になることがあります。マットレスのお手入れの際は、かたくしぼった濡れタオルで拭きとった後はドライヤーや扇風機などを使ってしっかり乾かしておくことが大切です。
注意点②マットレスは天日干しすると劣化が早まる
マットレスにはクッション材としてウレタンフォームが使われているものが多く、天日干しすると色が変わってしまったり質感が変わったりなどして劣化が早まる恐れがあります。マットレスを干したい場合は布団乾燥機を使う、もしくは室内で立てかけて陰干しにする方法があります。
注意点③素材によってお手入れ方法が違う
マットレスのお手入れの際には、ウレタンやラテックス素材を使ったマットレスとコイルマットレス・特殊ファイバーをお手入れする方法は素材によって異なるため注意が必要です。素材別のお手入れ方法は、以下になります。
素材 | お手入れ方法 |
---|---|
ウレタンフォーム/ラテックス | ・カバーのみ取り外して洗濯できるものが多い。 ・水に濡れると質感が変わったり、劣化してしまう場合がある。 ・高温で加熱すると品質が変わるものもあるため、布団乾燥機を使う場合は40度前後までの設定温度にしておく。 |
特殊ファイバー | ・カバーを取り外して洗濯できる。 ・シャワーで水洗いができる。 |
コイルマットレス | ・硬くしぼった濡れタオルで拭く。 ・クリーニングサービスを利用する(シングルサイズで8,000円前後から利用可能) |
マットレスのお手入れを楽にするおすすめアイテム10選
フルリスト
フルリストはマットレスのお手入れに便利なアロマ機能の付いた布団乾燥機です。3D温風機能を搭載しているので、まるで干したての寝具のような寝心地を再現してくれます。熱と風を使うことで99.8%の除菌効果を発揮するため肌のかゆみが軽くなったという声も見られ、熱と乾燥に弱いダニ対策としてもおすすめです。
横幅も26㎝程度とコンパクトで、1年間の品質保証も利用できます。サイプレスやベルガモットなどを使った穏やかな気持ちになれる森林浴のような香り・ジャスミンやシダーウッドを使ってスッキリした気分で目覚められる上質な香りなど、専用のアロマカートリッジが使えるのも魅力です。
レイコップRS3-100JP
人気の布団掃除機レイコップには、60度の温風でダニの繁殖を防ぎ、寝汗などの湿気を除去するドライエアブロー機能があります。UVランプ・吸引機能など機能性に優れ99.9%の除菌やウィルス除去が可能です。ほかに、ハウスダストの原因となるダニのふんや死がいをたたき出すアクティブパンチブラシ機能も搭載しています。
くしゃみが少なくなった・ダニによるかゆみがなくなった・細かなほこりがたくさん取れたなどの口コミが多数見られました。価格も2万円前後とお手頃で、5年間の品質保証が利用できるのも安心です。
テンピュールマットレスプロテクター
マットプロテクターは防水機能を備えたシーツで、かぶせるだけで簡単にマットレスを汚れから守ることが可能です。なかでも、テンピュールのマットレスプロテクターは通気性も高く、蒸れにくい仕様になっています。薄手の生地で軽く伸び縮みしやすいため、快適に眠れます。四隅にゴムが付いているので着脱も楽で、洗濯機で洗えて便利です。そのうえ、速乾性があるため早く乾きます。
ロックポット
ロックポットは24個の人工知能センサーを搭載した自走型の除菌ロボットで、99.9%を超える除菌力を備えているのが特徴です。除菌・ウィルス対策・ダニ退治・感染症対策・防カビに優れ、上部に自動センサーを搭載しているので毛布の下でも自動で走らせることができて手間いらずです。
プール・食品加工場・病院の手術室などで使われているUV-Cライトを搭載し、ダニの神経系と聴覚をコントロールして繁殖を抑える超音波も発することもできます。もちろん、人やペットには聞こえないので安心です。マットレスのほかにも、ぬいぐるみ・スマホ・キッチン用品・フローリング・床・ソファー・机の上・車内などにも使えて便利です。重さも541㎏と軽く、直径も15㎝しかないので持ち運びできます。
Bluetoothスピーカーを搭載しているので、除菌しながら好きな音楽も楽しめます。また、5000mAhのバッテリーを搭載。ポータブルジュ電気としてスマホやパソコンをワイヤレスで充電できるため、旅行用としてもおすすめです。
洗える除湿シート「もあさら」
もあさらは、抗菌・消臭・防カビ機能を備えた汗の臭いも気にならない除湿シートです。何度でも洗って使え、吸湿センサーが付いているため天日干しのタイミングをチェックできて便利です。
ポリエステル・B型シリカゲル・ポリエステルの3層構造になっていて、湿度が高くなると水分を吸収してくれます。そのうえ、湿度が低くなっても水分を放出するため、洗濯機で洗って天日干しするだけで繰り返し使えます。衛生面の気になる方にもおすすめです。
ピュアイムズ寝具クリーンケアミスト
寝具類にシュッとスプレーしておくだけでダニ対策として使えるミストで、カモミールの爽やかな香りが人気です。ダニのフンや死がいのほかにもスギ花粉なども不活性化させて除菌・汗の臭いを消臭する効果があります。
ペットを飼っている家庭でも使えますが、寝具に多いヒョウダニなどに効果を発揮するものなので、ペットのダニには効果がありません。絹・レーヨン・皮製品・防水加工を施しているものにも使えないので、購入を検討しているなら愛用しているマットレスとの相性もチェックしてみてください。
マットレスのダニよけスプレー
マットレスのダニよけスプレーは、天然系の精油と香料の効果でマットレスの内側からダニを追い出すことができる便利なスプレーです。原料には、エタノール・ポリフェノール・ネロリドール・精油・植物抽出物などが使われています。マットレスの中まで届くロングノズルを採用。マットレスの中に直接スプレーを噴射し、ソファなどのファブリックのダニよけとしても使えます。
エブリディファニチャースプリッツア
ナチュラルテイストのボトルがオシャレで、ハウスダストの予防やダニの繁殖を抑える効果のあるスプレーです。マットレスのほかにも、木製インテリアや金属製品・車の座席シートにも使えます。
使い方は簡単で、乾いた布にサッとスプレーして汚れを拭きとるだけ。続けて使うことで汚れが付きにくくなる効果があります。原料には、消臭や抗菌の効果があり衣類の臭いや菌を防ぐグレープフルーツ果皮油など、自然由来のものが使われているので安心です。
ベルメゾンダニ捕りシート
食品にも使える天然系香料を使ったダニ捕りシートです。マットレスと敷バッドの間に置いておき、使い終わったらゴミとして処分するだけなのでお手入れも楽。強力な両面粘着シートの上下には、ダニが通る薄さの黒不織布、ダニの誘引剤を練り込んだメッシュ素材のシートからなる5層構造になっています。ほかに、ラグの下に敷いて使うこともできます。
暮らしのクエン酸
暮らしのクエンさんは、柑橘類やさつまいもなどのでんぷん質を発酵して作ったものです。注意点として塩素系の洗剤と混ぜて使うと塩素ガスが発生すると危険というものがあります。おねしょなどの臭いが気になる場合はクエン酸水を使うのがおすすめで、マットレスだけでなくキッチン用品や住まい全般の掃除にも使えます。カビや臭いを予防したい方におすすめです。
まとめ
ここまで、マットレスのお手入れ方法をお手入れの方法をまじえて頻度別に解説しました。マットレスには湿度対策が重要で、湿度対策ができていないとダニや雑菌が発生したり繁殖する原因になってしまいます。定期的にお手入れすることで、マットレスを清潔に保ち、劣化を防いでできるだけ長持ちさせるのがおすすめです。この記事で紹介したお手入れグッズを参考に、日頃のお手入れの負担を少しでも軽くしてくださいね。