体圧分散マットレスとは?特徴や効果、おすすめ商品も紹介
睡眠の質を高めて日中のパフォーマンスを向上させたい方や、睡眠時の身体の痛みが気になる方には体圧分散に優れたマットレスがおすすめです。
体圧分散タイプのマットレスは肩こり・腰痛対策のマットレスとしても人気で、使われている素材にもさまざまな種類があります。
この記事では、体圧分散マットレスの特徴や効果について、おすすめ商品も含めて解説します。
- 体圧分散マットレスの特徴や効果
- 低反発と高反発マットレスの違い
- 体圧分散マットレス選びのポイント
- 体圧分散マットレスに関心がある人
- 肩こりや腰痛対策を考えている人
- 快適な睡眠環境を求める人
- 体圧分散マットレスのおすすめ商品9選を見たい方はこちらをクリック>>
体圧分散とは
体圧分散とは、体重のかかるお尻や腰などの圧力を分散することです。体圧分散性が低いと仰向きや横向きの姿勢で寝たときに底付き感が出てしまい、肩・腕・腰・お尻・ふくらはぎなどの血液の流れが滞ったり、腰痛や肩こりの原因になる場合があります。
また、仰向きの姿勢で眠った際、どのぐらいの圧力がかかっているかをサーモグラフィーであらわすこともあります。
体圧分散に優れているマットレスとは
体圧分散性に優れたマットレスには、低反発と高反発の2つの種類があります。ここでは、低反発・高反発マットレスの違いと、体圧分散性の高いマットレスを使うメリット・体圧分散性の低いマットレスを使うデメリットについて解説します。
低反発・高反発マットレスの違いは?
低反発マットレスと、高反発マットレスの違いはマットレスの復元率や寝心地にあります。マットレスにかかる負荷をソフトに受け止め、体型にフィットする包み込むような寝心地が低反発マットレスの特徴です。
大柄な方・アスリートの方には、マットレスが沈み込みすぎて底付き感がでてしまい寝返りがしづらかったり横向けの姿勢が不安定になってしまう場合があります。また、マットレスの品質によって寝返りがうちづらかったり、蒸れやすいことからマットレスにカビが生えてしまうことも。
一方、高反発マットレスは高い反発力と復元率を備えているのが特徴です。細身の方や小柄な方には寝心地が硬すぎたり痛みを感じるなど、反発力が強すぎて寝姿勢が安定せずマットレスが合わないこともあります。
体圧分散性の高いマットレスを使うメリットとは?
肩こりや腰痛対策としても人気の体圧分散性の高いマットレスを愛用している方には、「寝返りがしやすい」「肩や腰の痛みが気にならなくなった」という声が多く見られます。介護に使う場合でも身体の一部に集中して圧力がかかるのを防いでくれるので姿勢を変えやすく、床ずれの予防になるのも体圧分散マットレスのメリットです。
また、姿勢の安定しないマットレスで眠ると寝返りをうった際マットレスからずり落ちてしまうことがありますが、体圧分散性に優れたマットレスならマットレスから落下する心配もありません。
体圧分散性の低いマットレスを使うデメリットとは?
体圧分散性の低いマットレスを使うデメリットは、底付き感が出ることにあります。特に、品質の劣る低反発ウレタンマットレスに多く、マットレスが沈み込み過ぎて寝姿勢が安定しなかったり、腰・肩・腕などを圧迫する原因になります。
睡眠時の身体への圧迫が原因で、睡眠の質が下がってしまうこともあるので気をつけましょう。
体圧分散性能に優れているマットレスの素材とは?
体圧分散性能に優れたマットレスには、ウレタン・ジェルトロン・ポリエステル・ラテックス・ポケットコイルなどがあります。ここでは、それぞれの素材についてより詳しく説明します。
ウレタン
ウレタンフォームと記載されることの多いウレタンには、正式にはポリウレタンという名称があります。マットレスのほかにも食器洗い用スポンジや断熱材などにも使われている、暮らしに親しみのある素材です。ウレタンの内部には気泡があり、この気泡がバネのような役割をもっています。
ウレタンには低反発・高反発の2つの種類があり、低反発ウレタンは包み込むようなソフトな寝心地と品質によっては底付き感が出るのが特徴です。一方、高反発ウレタンは高い復元力と耐久性に優れ、寝姿勢も安定しやすいため低反発ウレタンのベースとして組み合わせて使われることもあります。
ウレタンは、ほかの素材と比較して綿ぼこりが出にくく、ダニや菌が発生しにくいのも特徴です。ポリウレタン樹脂からできた素材のため軽く、外気温や湿気の影響もあまり受けません。ただし、天日干しにすると劣化が進んでしまうため洗えないというデメリットがあります。
ジェルトロン
水の浮力からインスピレーションを得て作られた素材で、ミネラルオイルをもとにジェルが立体構造になっています。内側に空気が入っているため通気性に優れ、寝返りをするたびに空気が押し出されて新しい空気に入れ替わります。また、介護でも床ずれの予防に使われ、丸洗いできるので衛生的です。
ジェルトロンのメリットは低反発ウレタンのように体型に合わせて形状が変わること。必要な個所のみ深く沈み込み、耐久性と伸縮性に優れています。横や縦の力に加え、斜めからの圧力によっても形状を変えて身体を支えるのが特徴で、身体にかかる負担をやわらげてくれます。
ポリエステル
ポリエステルは、プラスチックを使って立体構造に編み上げられた特殊繊維として使われている素材です。シャワーで簡単に丸洗いできるため衛生的で、衣料品にも使用されます。とにかく軽いのが特徴で、吸湿・速乾性に優れているため、介護やお子さんのおねしょなど、マットレスをよく汚してしまうことの多い方におすすめの素材です。
ラテックス
ラテックスは天然ゴムの木から抽出した樹液に加工を施した素材です。ラテックスには天然と人工の2つの種類があり、低反発と高反発の中間程度の硬さになります。土に埋めると6年から7年かけて分解される環境に優しい素材で、脚付きマットレス・ノンコイルマットレスなどによく使われています。反発力があるため寝返りしやすく、耐久性に優れ、高い抗菌力を備えているのも特徴です。
ポケットコイル
ポケットコイルは、不織布で包まれたひとつずつのコイルが身体を点で支えてくれるため、高い体圧分散性が特徴の素材です。平行配列と交互配列の2つの種類があり、交互配列の方が反発力と耐久性に優れ、寝返りをうっても揺れが気にならないように作られています。
使われているポケットコイルの数が多くなると高密度ポケットコイルマットレスとなり、高い体圧分散力と耐久性を備えています。
体圧分散マットレスの選び方
体圧分散マットレスを選ぶ際は、素材・通気性・耐久性・コスパで選ぶなどの方法があります。ここでは、体圧分散マットレスを選ぶ際にぜひチェックしておきたいポイントを紹介します。
素材で選ぶ
マットレスは素材によって耐久性やお手入れの方法も異なります。体圧分散マットレスに使われている素材には、ウレタン・ジェルトロン・ポリエステル・ラテックスなどがあります。また、低反発ウレタンと高反発ウレタンなど、それぞれの特徴を組み合わせた多重構造タイプのマットレスもあります。
例えば、低反発と高反発を組み合わせたマットレスはベースがしっかりしているため安定した寝姿勢が保ちやすくなっています。上層に低反発ウレタンを採用しているので、包み込まれるような寝心地も魅力です。
通気性で選ぶ
体圧分散マットレスを通気性で選ぶなら、湿気を溜め込まないメッシュや、細かな気泡が特徴のオープンセルタイプのウレタンマットレスを選ぶのがおすすめです。寝返りをうつだけでマットレスに溜まった湿気が放湿される仕組みになっているため、寝ているだけでも湿気対策ができます。また、水や空気を通しやすいので、速乾性に優れています。一方で、畳やフローリングに直置きで眠ると通気性が高すぎて冬場は寒いという声も見られました。
どのぐらい衝撃を吸収するかで選ぶ
寝返りをしてもマットレスの揺れが少なく、身体をしっかり支えてくれるマットレスなら朝までぐっすり眠れます。衝撃吸収性のあるマットレスほど、スムーズな体圧分散がはかれるのでおすすめです。
ライフスタイルで選ぶ
ワンルームなど部屋を広く使いたい場合は、折りたためるタイプの三つ折りマットレス・丸めるタイプの体圧分散マットレスがぴったりです。押し入れやクローゼットなどのちょっとした隙間に立ててコンパクトに収納できます。マットレスの厚さが10㎝以上あると、自立させやすいのでおすすめです。来客用や、敷き布団感覚でマットレスを使いたい方にも軽量で上げ下ろししやすく便利です。
抗菌・防ダニ機能で選ぶ
小さなお子さんがいたり、アレルギーが気になる方は抗菌・防ダニ加工の施されたマットレスがおすすめです。特に、ウレタンタイプのマットレスや厚手のコイルマットレスは洗濯できないものがほとんど。お手入れも布団掃除機や布団乾燥機を使ったり、室内に立てかけておくぐらいしかできないのでマットレスの衛生面が気になる方には、抗菌・防ダニ加工が必須になります。ほかに、抗菌・防ダニ・アレルギー対策の機能を備えたシーツやベッドパッドを併用する方法もあります。
耐久性で選ぶ
マットレスを選ぶなら、耐久性も忘れずにチェックしておきましょう。低反発ウレタンはマットレスの中でも耐久性に劣るのが特徴です。交互配列の高密度ポケットコイルマットレスや、コイルの素材にピアノ線を使っていたりコイルのグレードの高いものは10年前後の寿命があり、耐久性に優れています。また、ノンコイルタイプの体圧分散マットレスよりも、コイルタイプのマットレスの方が比較的長持ちします。
コスパで選ぶ
マットレスは安すぎても品質が劣り、機能もあまり期待できないことがあります。使い始めて数ヶ月で底付き感が出てしまい、結局買い替えたという声もありました。
マットレスのコスパが気になる場合は耐用年数と合わせて、買い替えコストを考えて選ぶのもおすすめです。
体圧分散マットレスのおすすめ商品9選
【グリボー】モットン
モットンは、まるで雲の上で眠っているような心地よい反発力が魅力のマットレスです。日本人の体型に合うように開発されたマットレスで、ソフトな寝心地で体重45㎏以下の方におすすめの140N・体重80㎏以下の方におすすめの170N・体重81㎏を超える方におすすめのハードタイプ280Nの3つから硬さが選べます。
また、次世代高反発ウレタンフォームナノスリーを採用しており、通気性に優れているのも特徴です。公式サイトで購入すると90日間の返品・返金サービスが利用可能で、マットレスの硬さが合わなかった場合も交換できます。ただし、一度交換すると返品できなくなるため注意が必要です。
【ニトリ】薄型マットレス(プロセル)
ニトリの薄型マットレスは、プロセルといって三次元スプリング構造とダブルラッセルが特徴になっています。通気性と反発力が高く、床ずれ予防としても使えます。カバーにはファスナー付きのメッシュ生地を使っているため着脱も簡単で、洗濯機で洗えて便利です。
5年間の品質保証サービスが利用できるのも魅力。ニトリのマットレスは店頭で触って反発力や肌触りもチェックできます。また、在庫があれば購入したその日からすぐに使えて便利です。マットレスの硬さと厚みも、丁度よいと口コミでも評判です。
【無印良品】高密度ポケットコイルマットレス
無印良品の体圧分散マットレスはシンプルなデザインでおしゃれなのが特徴です。無印良品のインテリアとも相性が良く、ベッドの脚・ヘッドボード・ベッドフレームなど自由に組み合わせて使えるので自由にお部屋のコーディネートができます。
無印良品の高密度ポケットコイルは、シングルサイズで800個のポケットコイルを使っているのに価格は4万円前後とコスパも抜群。体型や身体の動きに合わせてコイルが連動する仕組みになっているため、安定した姿勢で朝までぐっすり眠れます。
トゥルースリーパープレミアメルティスト
トゥルースリーパープレミアメルティストは3層構造のマットレスで、敷き布団やマットレスの上に敷いてトッパーとしても使えます。畳やフローリングの上で直置きで使っても、ベッドマットレスのような快適な寝心地が特徴で、通気性にも優れています。
上層には低反発ウレタンを、中層に高反発ウレタン、下層にはウェーブ加工を施した高反発ウレタンが使われています。また、抗菌・防臭・防カビ・防ダニ加工も施されているため、衛生的です。専用バンドが付いているので、たたんで留めておくだけでコンパクトに収納しておけます。
サータ ペディック62ポケットコイルF1N
一流ホテルにも導入されている人気のメーカーサータのマットレスで、サータのマットレスをダブルサイズで89,800円で購入できるかなりコスパの良い体圧分散マットレスになっています。5.8インチのポケットコイルを上下7層のクッション材で挟んだ構造になっており、厚さも24.5㎝あるので快適な寝心地も魅力です。
ポケットコイルには交互配列を採用、負荷のかかりやすい腰部分に硬めのポケットコイルを施したゾーニングタイプのマットレスで、日本人向けの構造です。マットレスの硬さも、レギュラー・ふつう・ミディアムの3種類から選べます。
フランスベッドTW-100α
フランスベッドTW-100αはwebでのみ購入できるマットレスで、2年間の品質保証が付いています。高密度連続スプリングを採用しているためマットレスの内部に湿気が溜まりにくく、独自の技術で1本のコイルを緻密に編み上げて作り上げられています。通気性にも優れているのが特徴で、身体を面で支えるタイプのマットレスです。
体重のかかりやすい背中や腰などの部分的な沈み込みがなく、立っているときと同じ理想的な姿勢で眠れます。また、表地にダブルニット生地を使っているため伸縮性に優れ、寝返りしても生地の突っ張り感が気になりません。
そのうえ、抗菌・防臭・防ダニ加工の施された衛生マットレスでマットレスの衛生面が気になる方にもぴったりです。高密度連続スプリングタイプのマットレスはやや硬めの寝心地になっているため、敷き布団で眠るのが好みの方・大柄な方におすすめです。
マニフレックス ハイキュヴィロブロック
マットレスの衛生面が気になる方にぴったりの抗菌・防臭・抗ウィルスのマットレスです。ウィルスの99.99%を吸着して破壊し、減少させる機能を備えています。三つ折りタイプで反発力に優れ、腰の部分が沈みこまないので立っているときと同じ理想的な姿勢をキープして眠れます。
厚さが11㎝あり、畳やフローリングの上で直置きで使えてソファとしての使用も可能です。持ち運びに便利なハンドルが付いているため、来客用としても便利です。また、マニフレックスの開発した独自素材エリオセルを採用しているので、処分する際も有害物質が発生しません。
外気温の影響によってマットレスの硬さが変わることもなく、オールシーズン快適に眠れます。マットレスの弾力が低下しても、10年間の品質保証が付いているため安心です。
【西川】点で支える健康敷きふとん
その名の通り身体を点で支えてくれる高反発ウレタンの敷き布団です。ウレタンフォームの表面に凹凸の加工が施されたプロファイル加工タイプで、上層にある受圧層がほどよく沈み込み、下層部分で身体をしっかりささえてくれるので快適な寝心地が特徴です。横向きで寝ても、S字カーブをキープして、首・肩・腰にかかる負担をやわらげてくれます。
重さも5.2㎏と軽く、厚さが9㎝あるので底付き感も気になりません。布団のように天日干しする手間もなく、室内に立てかけておくだけで簡単に湿気対策ができます。また、付属のベルトで留めてコンパクト収納が可能です。カバーには綿100%生地を使っているので肌触りも快適、L字ファスナータイプで簡単に取り外せます。
【テンピュール】フトンオールシーズン
四季に合わせて寝心地の選べるリバーシブルタイプのマットレスです。カバーが2層になっていて、冬はコンフォート面とテンピュールエクストラソフト素材のキルティング加工を施したウォームカバーであたたかく快適に、夏はテンピュールクライメイト素材とクールカバーで通気性に優れ、ひんやりとした肌触りが楽しめます。
また、付属のベルトを使えば、横幅95㎝×奥行24㎝×高さ66㎝の3つ折りにして押し入れやクローゼットへの収納が可能です。
ちょうどいい硬さでぐっすり眠れる・朝起きたときの腰の痛みが楽になったと高い評判があります。
まとめ
ここまで、体圧分散マットレスの特徴や効果について、おすすめのマットレスを含めて解説しました。
体圧分散マットレスはウレタンやポリエステルなどの素材を使ったさまざまな種類があり、通気性・耐久性・コスパなど、特徴も豊富です。
マットレスを選ぶ際は、どこをポイントに選ぶか優先順位を決めて選ぶと納得のできるマットレスが見つけられます。
この記事で紹介した体圧分散マットレスを選ぶ方法を参考に、あなたにぴったりの体圧分散マットレスをチェックしてみてください。
- 体圧分散マットレスは睡眠時の快適さを高める
- 素材や寝心地の違いに注意して選ぶべき
- 体圧分散マットレスのおすすめ商品9選を見たい方はこちらをクリック>>