マットレスの重さは?サイズや種類別の違いや特徴は?失敗しない選び方も紹介
実際に、マットレスを使っていると気になってくるのが重さです。
マットレスのメンテナンスは壁に立てかけて風通しすることで湿気対策を行うことが多く、重すぎるとお手入れが重労働になってしまうことも。
特に女性や高齢者の方がお手入れをする場合は、忘れずにマットレスの重さもチェックしておきましょう。
この記事では、マットレスの重さによる違いと特徴について、失敗しない選び方を含めて解説します。
- マットレスの重さに関する詳細(サイズや種類別の重さ、特徴)
- マットレスの重さが持つメリットとデメリット
- 重さに基づくマットレス選びのポイント
- マットレス購入時に重さを重要視する人
- 手入れや搬入の容易さを考慮したい人
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- メーカーごとのサイズ別マットレスの重さを見たい方はこちらをクリック>>
マットレス選びで重さを確認すべき理由
マットレスの設置を業者に依頼しない場合は、自分で寝室に運んで設置する必要があり重さも重要になります。ここでは、マットレス選びでどうして重さを確認する必要があるかについて解説します。
重さによってヘタリやすさが違う
マットレスの密度と重さは比例します。重いマットレスほど密度が高くなり、経年による弾力の低下も防ぐげるため、長くマットレスを使うことが可能です。マットレスの密度は、25D以下のものを選ぶと3年から5年の耐用年数になります。
一方、30D以上のものを選ぶと5年から8年の耐用年数になります。マットレスの密度は記載されていないことが多く、マットレスを重さから選ぶと耐用年数の長いマットレスを選びやすくなるというメリットがあります。
マットレスが重いと搬入と設置が難しくなる
購入したマットレスが届いても寝室まで運んでくれれば楽ですが、なかには上の階まで運び自分で設置する場合もあります。特に、女性や高齢者がマットレスを購入した際、設置を依頼していないと重いマットレスを寝室に運んで設置するのは重労働になってしまいます。無理して運んだために転んでしまったり、指を挟んでしまうこともあるため注意が必要です。
マットレスのお手入れがしづらい
マットレスのお手入れとして、裏表や上下を返してローテーションで使うことによって長持ちさせる方法があります。この際、重すぎると上下のローテーションができないこともあるため注意が必要です。
また、重すぎるマットレスはカバーの着脱が難しく、シーツ交換やベッドパッドの交換がストレスになってしまうこともあります。
マットレスの重さごとの特徴
マットレスの平均的な重さは10㎏から30㎏前後になり、重さによって特徴が異なります。ここでは、7㎏から15㎏前後に多いノンコイルマットレスと、20㎏から30㎏以上のマットレスに多いコイルタイプのマットレス、それぞれの特徴について解説します。
7㎏から15㎏のノンコイルマットレス
高反発ウレタンマットレスや、トッパーなどの平均的な重さは7㎏前後です。女性でも持ち運びしやすく、お手入れが簡単な重さです。ただし、畳やフローリングの上に敷いて、直置きで眠るには9㎝程度の厚さがないと底付き感が気になることがあります。
10㎏前後のマットレスは女性や高齢の方でもマットレスの上げ下ろしがしやすく、布団感覚で使うのにも便利です。15㎏前後のマットレスになると持ち上げるのは大変になりますが、マットレスの上下・左右をローテーションさせて使ったり、間に本などを挟んで風通しするのが一人でも可能な重さになります。女性でもお手入れが可能な重さです。
20㎏から30㎏以上のコイルマットレス
20㎏前後の薄手コイルマットレスの平均的な重さになると、女性が一人で動かすにはかなり重労働になってしまいます。女性や高齢の方が、マットレスを壁に立てかけて風通しをするのも大変です。さらに、ポケットコイルマットレスの平均的な重さである25㎏前後になると、男性一人でお手入れすることも難しくなります。
30㎏以上のマットレスになると、男性一人では移動させるのが困難で風通しするのも大変です。お手入れをする度、かなりの手間がかかってしまうこともあるでしょう。
30㎏を超えるマットレスを選ぶ際は、通気性に配慮された通気口の付いたタイプを選ぶのもおすすめです。
マットレスが重いことのメリット・デメリット
重いマットレスは耐久性に優れる一方で、メンテナンスしづらいなどのデメリットがあります。ここでは、重いマットレスのメリット・デメリットについて解説します。
マットレスが重いことのメリット
重いマットレスほど密度が高く耐久性に優れるという特徴があります。例えば、高反発ウレタンで密度30Dのマットレスを選ぶと弾力性が衰えにくくなり、5年から8年前後の耐用年数があります。また、コイルマットレスも同じで、クッション材にウレタンフォームを使ったマットレスは安価なものほど低密度のものが使われている可能性が高くなるため、30D以上の密度のものを選ぶのがおすすめです。
マットレスが重いことのデメリット
重いマットレスは耐久性が高い一方で、メンテナンスのしづらさがデメリットになります。わたしたちは眠っている間にコップ1杯以上の汗をかきます。重いマットレスには通気性が劣るものも多く、マットレスの湿気対策として定期的に壁に立てかけて風通しするのが一般的です。また、重すぎるマットレスはシーツやカバーの着脱も重労働になってしまいます。
一人で寝室まで運べない・マットレスの設置が大変などのデメリットがあり、無理をしてマットレスで指を挟むこともあります。
マットレスが重い場合は、無理せず業者を利用するなどして搬入や設置も依頼しておくと安心です。
マットレスが軽いことのメリット・デメリット
軽いマットレスは持ち運びやお手入れが簡単な一方、ヘタリやすいなどのデメリットがあります。ここでは、軽いマットレスのメリット・デメリットについて解説します。
マットレスが軽いことのメリット
軽いマットレスは持ち運びが簡単で移動させやすく、マットレスが届いてからすぐにベッドに設置できます。マットレスの風通しやローテーションなどのお手入れがしやすいのもメリットで、シーツやカバーの着脱も楽です。
軽いマットレスが好みなら、快適な寝心地の高反発ウレタンマットレスや高反発タイプのマットレスを選ぶのがおすすめです。また、マットレスがやや硬い場合でも、低反発ウレタンタイプのトッパーを重ねれば快適に眠れます。
マットレスが軽いことのデメリット
軽いマットレスは30D以下と密度の低いものが多く、耐用年数の短さがデメリットです。1万円以下のマットレスに多く、高反発ウレタンタイプを選んでも数ヶ月でヘタってしまったという声も多く見られました。
また、密度25D前後のマットレスには3年から5年の耐用年数があります。比較的安価なマットレスに使われている素材で、密度も記載されていないことがほとんどです。
これはコイルマットレスでも同じで、安価なものほどクッション材に低密度のウレタンフォームが使われている可能性が高くなります。
種類別のマットレスの重さ平均
マットレスは種類によって重さが異なります。ここでは、コイルマットレス・ウレタンマットレス・ファイバーマットレス・ラテックスマットレスについて、平均の重さと簡単な特徴について種類別に紹介します。
ボンネルコイルマットレス
ボンネルコイルマットレスの重さは、横幅100㎝×厚さ20㎝タイプのもので18㎏前後になります。ボンネルコイルは渦状のコイルが連動して動くタイプのマットレスで、横たわると全身がほどよく沈み込みます。耐久性に優れるのがメリットですが、やや硬めの寝心地で経年によりコイルが背中に当たって痛みを感じるという声も見られました。
身体を面で支えてくれるのが特徴で、ポケットコイルに比べると比較的安価のものが多くなります。デメリットとして、寝返りした際の揺れが伝わったりコイルの軋む音が気になることがあります。
ポケットコイルマットレス
ポケットコイルマットレスの重さは、横幅100㎝×厚さ20㎝タイプのもので、20㎏前後になります。ポケットコイルは、コイルをひとつずつ不織布で包んだタイプのマットレスで、添い寝など2人以上で使っても揺れが伝わりにくいのが特徴です。
身体を点で支えて、体圧を分散する機能に優れやわらかな寝心地になっています。不織布に包まれているため耐久性でやや劣り、使われているポケットコイルの数によっても重さが異なる場合があります。また、より多くのポケットコイルを採用した高密度ポケットコイルもあります。
ウレタンマットレス
横幅100㎝×厚さ10㎝のウレタンタイプマットレスは、低反発タイプで11㎏前後、高反発タイプで7㎏前後になります。ウレタンは、食器洗い用のスポンジや断熱材としても使われる暮らしに馴染み深い素材です。
三つ折りや丸めて使えるマットレスもあり、コンパクト収納も可能。比較的軽いのもメリットですが、コイルタイプのマットレスに比べると耐用年数が3年から5年と短くなります。また、部屋の状況やお手入れによってマットレスの劣化が進むこともあります。
ファイバーマットレス
プラスチックの一種であるポリエチレンを編み込んだ特殊繊維を使ったものが、ファイバーマットレスです。内部が空洞になっているため比較的軽いのが特徴で、横幅100㎝×厚さ10㎝タイプのもので10㎏前後の重さになります。
通気性が高いのがファイバーマットレスのメリットですが、冬に直置きで使うと寒すぎるという声もありました。ほかにも、シャワーで簡単に水洗いできてすぐに乾くのでお手入れが楽な素材です。マットレスの衛生面が気になる方や介護用のマットレスとしてもおすすめです。
ラテックスタイプマットレス
ラテックスマットレスは、ゴムの木から抽出された素材を使ったノンコイルタイプのマットレスです。横幅100㎝×厚さ10㎝タイプのもので15㎏から20㎏前後の重さになります。柔らかさとクッション性の両方をあわせもっているのもラテックスマットレスの魅力です。高い体圧分散性があり自然に寝返りできます。理想的な姿勢をキープしやすいのがメリットの一方、通気性に劣るのがデメリットです。
また、ラテックスには合成と天然タイプがあり、天然のものは8万円から20万円前後と高額になっています。合成タイプは使い始めはゴムの臭いが気になる方も多く、臭いに敏感な方には不向きです。
臭いが気になる場合は、天然100%のラテックスマットレスを選ぶのがおすすめです。
サイズ別のマットレスの重さ平均
マットレスは、セミダブル・ダブル・クイーン・キングなど、サイズによっても重さが異なります。また、ウレタンタイプのマットレスにはキングサイズのものが少なく、クイーンサイズ以上になるとコイルタイプのマットレスは30㎏を超えてしまいます。以下で、マットレスの平均的な重さについてサイズ別に紹介します。
低反発ウレタン(厚さ5㎝) | 高反発ウレタン(厚さ10㎝) | ボンネルコイル(厚さ18㎝) | ポケットコイル(厚さ18㎝) | |
---|---|---|---|---|
セミダブル | 6㎏ | 9㎏ | 22㎏ | 22㎏ |
ダブル | 7㎏ | 10㎏ | 26㎏ | 26㎏ |
クイーン | 9㎏ | 12㎏ | 30㎏ | 30㎏ |
キング | 11㎏ | 14㎏ | 34㎏ | 34㎏ |
セミダブルサイズ
セミダブルサイズマットレスの平均的な重さは、厚さ5㎝の低反発ウレタンタイプで6㎏・厚さ10㎝の高反発ウレタンタイプで9㎏と比較的扱いやすい重さです。また、厚さ18㎝のボンネルコイルタイプで22㎏・ポケットコイルタイプで22㎏になります。
ダブルサイズ
ダブルサイズマットレスの平均的な重さは、厚さ5㎝の低反発ウレタンタイプで7㎏・厚さ10㎝の高反発ウレタンタイプで10㎏と、持ち運びやお手入れのしやすい重さです。また、厚さ18㎝のボンネルコイルタイプで26㎏・ボケットコイルタイプで26㎏となっています。
クイーンサイズ
クイーンサイズマットレスの平均的な重さは、厚さ5㎝の低反発ウレタンタイプで9㎏・厚さ10㎝の高反発ウレタンタイプで12㎏と、女性一人でもお手入れが可能な重さです。また、厚さ18㎝のボンネルコイルマットレスで30㎏・ポケットコイルマットレスで30㎏前後の重さになり、このぐらいに重さになってくると女性ひとりでお手入れするのが難しくなります。
キングサイズ
キングサイズのマットレスの平均的な重さは、厚さ5㎝の低反発ウレタンタイプで11㎏・厚さ10㎝の高反発ウレタンタイプで14㎏と女性や高齢者だとやや扱いづらさを覚える重さになります。また、厚さ18㎝のボンネルコイルマットレスで34㎏・ポケットコイルでも34㎏もの重さになります。
メーカーごとのサイズ別マットレスの重さ
ニトリマットレスの重さ
シングル | セミダブル | ダブル | クイーン | |
---|---|---|---|---|
高反発ウレタン三つ折りマットレス(厚さ10㎝) | 4.5㎏ | 5.8㎏ | 6.8㎏ | |
Nスリープハード(厚さ21㎝) | 21㎏ | 24㎏ | 29㎏ | |
NスリーププレミアムP1-02CR VH(厚さ29㎝) | 31㎏ | 38㎏ | 44㎏ | 54㎏ |
NスリープラグジュアリーLL3TR(厚さ36㎝) | 45㎏ | 55㎏ | 65㎏ | 78㎏ |
ニトリのマットレスの重さは、高反発ウレタン厚さ10㎝の三つ折りタイプで、シングル4.5㎏・セミダブル5.8㎏・ダブル6.8㎏と、持ち帰りにも便利な重さが特徴です。また、人気のNスリーブハード厚さ21㎝のハードタイプで、シングル21㎏・セミダブル24㎏・ダブル29㎏になります。
同じシリーズのNスリーププレミアム厚さ29㎝タイプだと、シングルで31㎏・セミダブルで38㎏・ダブルで44㎏・クイーンで54㎏とかなり重めに。ラグジュアリーモデルのNスリープラグジュアリーL3TRになると、厚さ36㎝タイプでシングル45㎏・セミダブル55㎏・ダブル65㎏・クイーン78㎏にもなります。シングルサイズでも45㎏を超えるため、お手入れするには誰かに手伝ってもらうことが必要です。
エアウィーヴマットレスの重さ
シングル | セミダブル | ダブル | |
---|---|---|---|
エアウィーヴ01(厚さ6㎝) | 6.5㎏ | 8㎏ | 9.5㎏ |
スマートZ(厚さ9㎝) | 8.5㎏ | 10.5㎏ | 12㎏ |
ベッドマットレス(厚さ18㎝) | 17㎏ | 20.5㎏ | 24㎏ |
エアウィーヴマットレスは、ほどよい反発力で寝返りしやすく体圧分散機能にも優れているため、腰痛対策としても人気のマットレスです。それぞれ重さは、厚さ6㎝のスタンダードモデルのエアウィーヴ01でシングル6.5㎏・セミダブル8㎏・ダブル9.5㎏となっています。厚さ9㎝タイプでも、シングル8.5㎏・セミダブル10.5㎏・ダブル12㎏と軽量で使いやすいのが特徴です。
また、厚さ18㎝のベッドマットレスタイプでもシングル17㎏・セミダブル20.5㎏・ダブル24㎏と、コイルタイプのマットレスよりも比較的軽くお手入れも簡単になっています。ベッドマットレスタイプ以外なら、天日干しができるのでマットレスの衛生面が気になるという方にもおすすめです。
エムリリーマットレスの重さ
エムリリーはアスリートにも人気のマットレスで、上層に低反発・下層に高反発を使った2層構造のマットレスです。50Dの密度で、7年前後の耐用年数があります。三つ折りタイプ厚さ8㎝のもので、シングル6㎏・セミダブル8㎏・ダブル10㎏の重さになります。
三つ折りにすると、横幅97㎝×高さ24㎝×奥行65㎝になってコンパクト収納できるので来客用としても使えます。また、中材を入れ替えてローテーションさせることでマットスが長持ちし、3年間の品質保証も利用できます。エコテックス認証で環境に配慮されたマットレスで、人体に有害な物質を使っていないため安心です。
雲のやすらぎマットレスの重さ
雲のやすらぎは、肩こりや腰痛対策として人気の高反発タイプのマットレスです。ウレタンフォームと羊毛を使った5層構造で中材にポリエステル綿を使っています。横幅100㎝×長さ200㎝の雲のやすらぎプレミアムタイプで密度35D、重さはシングル6.7㎏・セミダブル8㎏・ダブル9.4㎏と軽量で耐久性に優れ、ヘタリにくく長持ちするのが特徴です。
また、100日間の返金保証も利用できます。
マットレスの重さで選ぶ時の注意点
マットレスを重さで選ぶ際は、密度と耐用年数にも気を付けましょう。マットレスの密度が20D以下・1万円以下のものなどを選ぶと耐用年数が短く、数ヶ月でヘタってしまうこともあります。コイルマットレスでも安価なものほど低密度のウレタンフォームをクッション材として使っているものが多くなります。
特に注意が必要なのがコイルの上下を何層もの詰め物で挟んだリバーシブルタイプのマットレスです。厚さ30㎝・ポケットコイル800個のリバーシブルタイプのマットレスになると、シングルサイズでも33㎏前後の重さになってしまうこともあります。リバーシブルで使えるマットレスを選んでも、重すぎてローテーションさせられないのでは不便です。
また、クイーンサイズ以上のコイルマットレスを検討している場合は、ダブルサイズのマットレスを2台つなげて使う方法もあり、この方法だとカバーの着脱も簡単です。マットレスは公式サイトをチェックしても重量が記載されていないことがあります。
楽天市場やAmazonには記載されていることも多いので、検索するかメーカーに問い合わせるようにしましょう。
まとめ
ここまで、マットレスの重さによる違いと特徴について、失敗しない選び方も含め解説しました。
マットレスの重さは使われている素材や種類によって異なります。また、軽いマットレスは重いマットレスに比べると耐久性に劣り、重いマットレスはメンテナンスがしづらいというデメリットがあります。
マットレスを選ぶ際は、耐用年数・お手入れのしやすさ・コスパのバランスなどを意識して選ぶと、納得のできるマットレスが見つかります。
この記事で紹介した重さによるマットレスの違いと特徴を参考にして、あなたにぴったりのマットレスを見つけてくださいね。
- マットレスの重さは種類やサイズにより異なる
- 重いマットレスは耐久性に優れるがメンテナンスが難しい
- 軽いマットレスはお手入れが容易だがヘタリやすい点がデメリット
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