敷布団を畳で使いたい。選び方のポイントと硬さ別のおすすめ6選
畳の上で使う敷布団は、どんなものがよいのでしょうか?また、ベッドやフローリングで使う場合と、違いはあるのでしょうか?
選ぶ際の大切なポイント、実際に使うときに気を付けたいこと、また硬め・柔らかめのおすすめ敷布団も、それぞれ紹介します。
- 畳の上で使用する敷布団の選び方と注意点
- 床つき感のない厚み、通気性、衛生面への対応の重要性
- 畳の上で敷布団を使いたい人
- 快適で衛生的な敷布団を求める人
- 自分に合った敷布団を探している人
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畳の上で使う敷布団選びのポイント
畳の上で敷布団を使う場合、マットレスと併用するか、敷布団のみを畳の上にじかに敷くかで適切な厚みが変わります。敷布団の素材や種類、誰が使うかについても考える必要があるといえそうです。
選ぶ際に着目したい機能性についてまとめました。
床つき感がないこと
敷布団が薄すぎると、床に体が当たってしまう『底つき感』が出やすいものです。ゴツゴツして寝心地が悪くなることもあります。1枚で畳にじかに敷く場合は、使用する人の体重・敷布団の種類ごとに、次の厚みを目安にしましょう。
- 体重60kgぐらいまでの人:低反発素材の敷布団は約12cm以上、高反発素材であれば約7~10cm以上
- それより体重が重い人:約10~17cm
上記よりも薄手だと、1枚での使用には薄すぎるようです。マットレスなどと併用して、厚みを増やしましょう。
なお、敷布団は厚いほど底付き感が軽減されやすいものの、重たくなり布団の上げ下ろしが大変になる点には注意したいところです。
湿気がこもらないこと
寝ている間に人間はコップ約1~2杯の汗をかくといわれ、特に敷布団内部は水分が溜まりやすいものです。湿気を放置すると、蒸れて不快なうえ、カビやダニの格好のすみかとなる恐れもあります。
そのため、通気性の確保が大切です。こまめに干したり、布団乾燥機を使ったりするほか、あらかじめ通気性・吸湿性・放湿性の高い布団を選ぶとよいでしょう。
例を挙げると、網目繊維構造素材・オープンセル構造発泡ウレタンフォーム・中空ポリエステルなどの通気性が高い素材を用いていたり、吸汗速乾加工がされていたりするものです。
衛生面への対応
敷布団は毎日使うものなので、やはり清潔さを維持しやすいものが好ましいといえます。
不潔な状態で使い続けると、汚れ・悪臭・蒸れ感などが熟睡を妨げるだけでなく、ダニや雑菌、ほこりなどがアレルギーを引き起こす可能性もあります。
丸洗いができるもの、洗えなくても抗菌・防ダニ・防臭加工などが施されているものに着眼するとよいでしょう。
ほこりについては、一般的にポリエステルは綿ほこりが立ちにくいため、敏感な人にもおすすめといわれます。
使うときの注意点
ここでは、畳の上で敷布団を使う場合の注意点について二つまとめました。
ベッドに慣れている場合には特に、「毎日布団を上げ下ろしするのは面倒」と思うかもしれません。しかし、慣れると空間を広く使えるうえ、「ついでに洗ったり干したりしよう」など、清潔面に注意を払うモチベーションにもつながりやすいでしょう。
敷きっぱなしはNG
万年床の状態では、畳と布団の間に湿気がこもり、カビ・ダニが繁殖する可能性が高まります。
健康上よくないだけでなく、いったんダメージを受けた布団の回復には、手間もお金もかかるものです。敷布団を踏みながら往来する機会も増えるので、布団のへたりも早くなるかもしれません。
面倒でも、朝起きたら毎日布団を上げ下ろしするよう習慣づけることが、布団の長持ちにもつながります。布団を壁に立てかけておくだけでも湿気対策として有効とされています。
ものによっては不可の場合もありますが、天日干しや布団乾燥機の利用などもよいアイデアでしょう。
すのこは避けたほうが無難
通気性を向上させるため、近年は『すのこ』を使ったベッドなどが人気のようです。すのこの使用は、フローリングやカーペットであれば問題ないでしょうが、畳はダメージを受けやすいため、避けたほうがよいでしょう。
畳が傷むと、い草のささくれが足の裏に刺さったり、衣服などについたりして厄介です。見た目にもよくないうえ、賃貸住宅ならば退去時に畳の張替代がかかることも考えられます。
敷布団の湿気は、すのこ以外の方法で対処しましょう。
カビや湿気の対策のポイント
ここでは、カビや湿気対策について、さらに掘り下げます。日常のこまめなケア・ツールの活用で、カビの繁殖を抑えたり除湿効果を高めたりしやすいものです。
加えて、カビが発生してしまったときの対処についても知っておくと、いざというときに慌てずにすむでしょう。
換気と併せて畳も掃除
畳に使われている天然繊維の『い草』は、空気中の水分を吸放湿しながら、湿度・温度の調整をするといわれます。しかし、湿気が溜まりすぎると、過剰に水分を吸収しカビが生える原因ともなり得るため、注意が必要です。
カビ防止には、こまめな換気と畳の掃除が挙げられます。窓を開け換気するとともに、畳に掃除機をかけましょう。畳を傷めないために大切なことは、畳の目に沿って掃除機をかけることです。
畳の『へり』と『い草』の目の間には特にほこりなどが溜まりやすいので、隙間ノズルを使うと効果的でしょう。
カビが生えたときの対処
梅雨時期などジメジメした日が続くと、普段からいくら気を付けていてもカビが生えることもありがちです。見つけ次第対処しましょう。放っておくと、カビがどんどん広がって布団の奥に入り込むことも考えられます。
一般的には、消毒用エタノールやアルコール除菌スプレーなどを端切れに含ませ、カビをふき取った後で乾燥させます。
丸洗いができる布団の場合は、洗濯がやはり効果的ですが、乾燥が不十分だと逆にカビを増やすことにもなりかねません。しっかり乾燥させることが大切です。
アイテムを活用しよう
『い草』には、湿度を吸収・放出する能力が自然に備わっているといわれます。しかし、湿度が高い状態が続くときなどには、除湿シートや汗取りパッドが便利でしょう。寝心地もより快適になるのではないでしょうか。
布団乾燥機も除湿効果が期待できますが、ウレタンなど熱に弱い素材は、低温のみ使用可能、あるいは使用不可の場合もあります。
洗濯表示や取扱説明書などを確認したうえで使用しましょう。
硬めの布団のおすすめ
ここからは、おすすめの敷布団を硬さ別に紹介します。まずは、硬めの布団でしっかり体のサポートを感じながら眠りたい人向けのアイテムを三つ紹介します。
高機能かつリーズナブル 点で支える体圧分散 敷布団 シングル
世界中に店舗を展開する大型量販店ニトリの高反発敷布団です。高硬度のウレタン素材で反発力・復元力に優れながらも、大量生産・販売によりお手頃な価格帯といえます。
ウレタンフォームの表面には凹凸があり、約1500個の凸部分が『点』となって体を支えるとともに、体圧をバランスよく分散させます。厚みも約7cmと適度なボリューム感なので、1枚でも底つき感なく寝られるでしょう。
中綿は三つのパーツに分かれており、それぞれ定期的にローテーションさせると、へたりが1カ所に集中することを軽減でき、長く使用することが可能です。
5層構造でへたりにくい 雲のやすらぎプレミアム
約17cmの極厚で、体格がよい人・体重が重い人でも底つき感を覚えることなく快眠しやすいといわれます。
体圧分散性・支持性が高いにもかかわらず、包み込まれるようなふわふわな寝心地は、高反発ウレタン・凹凸ウレタン・両側のダウンを重ねた5層構造に秘密があるようです。
春夏は防ダニ・通気性に配慮したマイティトップ2、秋冬は弾力性・保温性・吸収性に優れたフランス産ウールと、リバーシブルで使える点も見逃せない特長といえます。年間を通じて、季節に合った快適な睡眠環境を楽しめるでしょう。
丸洗い可能 EiYU 洗える ほこりの出にくい敷布団
自宅で丸洗いができ、清潔度が高いです。側生地の抗菌・防臭・防カビ加工のほか、内部はほこりが出にくくダニが入りにくい仕様なので、敏感な体質の人でも使いやすくなっているようです。
固綿素材の中綿は、中央に空洞がある『中空繊維』のため放湿性・保温性が高めです。さらに、弾力性・かさ高をアップする加工も施されているので、底つき感の軽減に効果があるとされます。
これだけの機能がそろいながら3000円以下と、コスパも抜群といえるでしょう。
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柔らかめの布団のおすすめ
次は柔らかめの敷布団です。「しっかりサポート感も大事だけれど、やはりふわっとソフトな中で眠りたい」という人に向いているかもしれません。
柔らかい布団は、体が沈み込んで底つき感が出がちです。その場合は、マットレスなどと組み合わせ、厚みや高さを調節するとよいでしょう。
3層式でしっかりホールド 寝具のドリーム 敷きふとん
安心の日本製ながら、3000円以下で購入できる手軽な敷布団です。
中綿に中空ポリエステルを採用しており、弾力性・保温力が高いうえ、ほこりが出にくくなっています。繊維内に空気をたっぷり含むので、ふかふか柔らかな寝心地を味わえるでしょう。
さらに、縁の下の力持ちともいうべき『固綿』を2枚の中綿で挟み込んだ3層式構造となっており、しっかりと体をサポートするだけでなく底つき感の軽減にも役立つようです。
約2.5kgと軽量で、女性でも毎日の布団の上げ下ろしがしやすい点はメリットといえます。厚みは約5cmと薄手なので、マットレスなどと組み合わせて活用したいところです。
サイドメッシュで通気性確保 昭和西川 [Gemierres] サイドメッシュ固わた敷きふとん
ウールは、保温性だけでなく吸湿性・放湿性にも優れており、汗を吸収し逃がすため冬だけでなく夏にも快適に過ごしやすい素材です。
この敷布団は3層構造となっており、上層・下層にフランスウールを100%使用しています。ウールは『レーヌマーク』の品質保証付きで、クオリティも申し分ないでしょう。
中層にはポリエステルの固綿が採用されており、弾力性・サポート性が高いとされるうえ、サイドのメッシュで通気性のアップも図られています。
加えて、綿100%の側生地には抗菌防臭効果が期待できる『ポリジン加工』が施され、清潔さを維持しやすいです。
低反発マットレスでおなじみ トゥルースリーパープレミアケア 布団タイプ
通常、低反発素材の敷布団は沈み込みが大きい分、底つき感も感じやすいものです。
しかし、このトゥルースリーパー プレミアケアは、厚み約5cmと薄手であるにもかかわらずマットレスなどとの併用なしで畳にじか敷きが可能とされます。
その秘訣は『2層式ダブルレイヤー構造』にあるようです。上層は体圧分散に優れた低反発素材、下層には底つき感・型崩れを防ぐために硬めのウレタンフォームを採用しています。
信頼度が高いといわれる日本製であることもうれしい点です。
まとめ
畳の上で使う敷布団を選ぶときには、まずはほかのマットレスなどと併用するのか、1枚でじかに敷くのかを決めたうえで、素材や使う人の体重などを吟味しながら厚みを選びます。
薄すぎると、底付き感が出て寝心地が悪くなり、逆に厚すぎると重くなり布団の上げ下ろしが大変なので、好みやライフスタイルに合わせて最適なものを探したいものです。
畳の素材『い草』には、天然の吸放湿機能が備わっているとされますが、過剰な湿気はカビ・ダニの繁殖へとつながります。
布団は敷きっぱなしにせず毎日上げ下ろしすること、布団を立てかけるなどして湿気を逃すこと、部屋を換気するとともに畳も清潔に保つことなどがポイントとなるでしょう。
- 畳の上で敷布団を使用するなら敷きっぱなしはNG
- すのこは避けたほうが無難
- 畳の上で使う敷布団選びのポイントは「床つき感がないこと」「湿気がこもらないこと」「衛生面への対応」
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