高反発の布団が持つ独自のメリットは?選び方と合わせて魅力を確認しよう
新しく布団やマットレスを購入しようと考えるとき、最近は「高反発」という特徴を持った商品もその選択肢に入ってきます。
今回は、高反発の布団やマットレスに、どんなメリットがあるのかを解説していきます。さまざまな角度から高反発の魅力をチェックして、新しい睡眠の形を導入してみましょう。
布団における「高反発」の意味や特徴
布団の特徴欄に「高反発」という言葉を見る機会は増えましたが、その意味を正確に理解できていないケースは多いです。まずは高反発の意味や特徴を、以下できちんと確認していきましょう。
そもそも「高反発」とは?
布団・マットレスにおける高反発とは、「押し返す力が強い素材」で作られたものを指します。強い力を加えられても反発力が強いため素早く元の形に戻り、体を預けても簡単には沈み込まないという特徴があるのです。
メーカーごとに硬さなどに違いがあるため、比較的自分の好みに合わせて選びやすいのも魅力。現在の睡眠の質に不満があるのなら、高反発の布団がその悩みを解消するかもしれません。
高反発に明確な定義はない?
一般的に布団やマットレスには、高反発や低反発といった種類があります。しかし、これらに明確な定義はなく、区分に使われる数値などは特別に設定されていないのです。
ただ、日本工業規格「JIS」における、ウレタンフォームの反発弾性を基準のひとつとすることもあります。JIS規格では高反発と低反発を、以下のような形で区分しています。
- 高反発(高弾性):反発弾性が50%以上
- 低反発:反発弾性が15%未満
これは、落下させた鉄球がどれくらい跳ね返ったのかを測る反発弾性をもとに、高反発と低反発を分けています。明確な定義ではありませんが、JIS規格を目安にして高反発布団の性能をある程度想定することはできるでしょう。
高反発布団のメリット
高反発の特徴を持つ布団やマットレスには、低反発のものにはない独自のメリットがあります。メリットを知ることができれば、高反発がなぜ人気となっているのかがよりわかりやすくなるでしょう。
自然な寝姿勢をキープできる
高反発の布団はその反発力の高さから、寝姿勢を自然な形でキープしてくれます。程良い硬さが布団と体のフィット感を高め、睡眠時の負担を軽減してくれるのがメリットです。
低反発の布団の場合、その柔らかさから体が深く沈み込んでしまい、寝姿勢が変に固定されてしまうことがあります。人によってはその状態が不快に感じられたり、体への負担を増加させたりといったことにつながるでしょう。
睡眠時の姿勢に納得できていない場合には、高反発の布団に変えることで状況が好転するかもしれません。
反発力が強いため寝返りがしやすくなる
高反発布団による反発力の高さによって、睡眠時に寝返りがしやすくなるというメリットがあります。体の特定の部位に負担がかかっていると感じる場合には、寝返りがスムーズに行える高反発タイプがおすすめされるでしょう。
反発力があるということは、頭や腰といった重い部分に強い力が働き、それ以外の場所では軽い力が働くという状態になります。それは体圧分散性を高め、圧力による負担を適度に分散してもくれるのです。
寝返りがしやすくなると同時に、体圧分散性が高くなる点も、高反発の布団が持つ魅力になるでしょう。
通気性が良くムレにくい
高反発の布団は通気性に優れたものが多く、使用中にムレにくいというメリットもあります。夏場に寝苦しく感じることが多いという方は、高反発の布団が快適な睡眠につながるかもしれません。
一方で通気性が良いということは、冬場に寒さを感じやすいということでもあります。季節に合わせてその他の寝具を工夫し、通気性のデメリットをカバーすることも必要です。
腰痛の悩みに役立つことも
一般的に高反発の布団は、腰痛などの悩みに対してメリットがあるとされています。寝返りのしやすさなどが腰にかかる負担を和らげ、痛みを楽にするきっかけを作ることがあるのです。
これまで寝具にこだわってこなかった場合には、優良な高反発布団に変えることで腰痛改善を見込めることもあります。
もちろん「高反発の布団にする=腰痛が治る」というわけではないので、あくまで睡眠環境の改善から腰痛に良い影響を与える可能性があるという認識にしておきましょう。
高反発布団の注意点
高反発布団を使う際には、いくつか注意点もあります。事前にポイントを確認し、対策を踏まえた上で導入を検討しましょう。
硬すぎると体に痛みを感じることがある
高反発布団は基本的に硬めの商品が多いため、硬さによっては体に痛みを感じることもあります。自分の体質や体重に合わない硬さを選んでしまうと、デメリットが発生する可能性があるのです。
布団やマットレスは、「ニュートン(N)」という数値によってその硬さが提示されています。基本的にニュートンが大きいほど布団は硬くなるため、数値を比較することで自分の求める硬さを見つけ出すことができるでしょう。
JISではウレタンマットレスの硬さを、110ニュートン以上が硬め、75ニュートン以上110ニュートン未満が普通、75ニュートン未満がやわらかめと表記しています。
高反発の布団は110ニュートン以上のものが多いため、このニュートン数を参考に硬さを比較してみるといいでしょう。
参考:https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/zakka/zakka_08.html
慣れるまでに時間がかかることも
これまで柔らかい素材や低反発の布団を使ってきた場合、高反発に慣れるまで時間がかかる可能性もあります。慣れるまでの期間は逆に睡眠の質が下がったり、高反発ならではの硬さにストレスを感じることがあるかもしれません。
もちろん、一度慣れてしまえば高反発の機能が、睡眠をサポートしてくれます。ただひとつの可能性として、「慣れ」という点がデメリットになることも考慮しておきましょう。
高反発の布団の選び方・ポイント
高反発の布団を選ぶときには、チェックしておきたいポイントや選び方があります。以下を参考に選び方を確認し、本当に良い商品を購入できるように備えておきましょう。
種類から選ぶ
高反発の布団やマットレスには、「ウレタン」「ファイバー」など素材の種類が豊富にあります。各種類を事前に把握して絞り込むことで、自分に合った高反発布団を選びやすくなるでしょう。
ウレタンは、高反発布団の主流となっている素材で、コスパが良い商品が多いというメリットがあります。持ち運びのしやすさと収納性の高さも魅力です。
ファイバーは、樹脂などの繊維を固めて作られたもので、通気性の良さと手軽に洗いやすい点が特徴です。耐久性にはやや注意が必要なこともあります。
高反発の布団やマットレスを選ぶ際には、種類ごとの特徴を参考にすることもひとつの方法です。
収納のしやすさを確認する
布団は寝るときに敷いて、使わないときは片付けることが多いでしょう。だからこそ、収納のしやすさを確認しておくこともポイントです。
使わないときに小さく折りたたみやすいタイプや、持ち運んで移動しやすい軽めの商品を選ぶことで、収納時にストレスを感じづらくなります。「寝ないときにも良い商品であること」それも魅力的な布団を選ぶためのひとつの基準になるでしょう。
実際に触れて確認する
使い心地を確認するために、購入予定の高反発布団はなるべく実際に触れるようにしましょう。
手触りや硬さをチェックしたり、体を横たえて反発力を確かめたりして、眠るときの状況をリアルにイメージするのがポイントです。
「自分の体にフィットしている」「高反発の感覚が好きになれた」そういう感覚を先に生み出すことで、納得して導入を行えるでしょう。
実物に布団に触れることが難しいときには、実際に触れた人の口コミなどから、その感覚を参考にしてみてくださいね。
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おすすめの高反発布団
高反発の布団・マットレスの中から、特におすすめの商品を2点紹介します。上記の選び方にプラスして、どういった商品が魅力的になるのかを確認しておきましょう。
アイリスオーヤマ エアリー敷布団
高い通気性と耐久性を備えた高反発布団であり「アイリスオーヤマ エアリー敷布団」は、おすすめの商品として紹介できます。
「エアロキューブ」という新素材をプラスしているのが特徴で、従来の高反発マットレスよりも優れた反発力とクッション性能で快適な睡眠をサポートします。
中材が丸洗いできるのも魅力となっていて、綺麗な状態で使い続けることができるでしょう。
雲のやすらぎプレミアム 敷き布団
「雲のやすらぎプレミアム」も、高反発布団の導入するのならチェックしておきたいおすすめの商品です。
凹凸アルファマットや高反発スプリングを使った5層構造が特徴となり、寝姿勢を安定させて体への圧力を分散します。
さらに防ダニ・抗菌防臭にも力を入れているので、気持ちの良い睡眠時間が作られるでしょう。
まとめ
高反発という特性を持った布団は、睡眠時に多くのメリットを与えてくれます。
現在の睡眠環境に不満がある場合、高反発への入れ替えがより良い睡眠時間を作るきっかけになるかもしれませんよ。
高反発ならではの魅力と選び方を改めて確認し、今後の睡眠改善の参考にしてみてください。