布団乾燥機を使うメリットとは?機種の選び方やおすすめ商品を紹介
布団乾燥機を選ぶときは、どんな点に注目して商品を選べばよいのでしょうか。「布団乾燥機はどれも似たようなものばかり…?」と思われがちですが、種類によってさまざまな機能・特徴があります。布団乾燥機にはどのような機能があるのか、選び方やおすすめ商品と一緒に見ていきましょう。
布団乾燥機とは?
まずは布団乾燥機とはどんな家電なのか、という基本的なところからおさらいしましょう。
掛布団と敷布団の間に暖気を送る家電
布団乾燥機とは、湿気のたまりがちな布団を、家の中で乾燥させるための家電です。ベランダのないアパートなどで布団を外に干せない場合や、花粉が飛散する時期や梅雨の時期に活躍してくれます。
種類はさまざまあるものの、大きく「マットあり」「マットなし」の二つの種類に分別されます。マットありタイプはマットの先にホースが付いたタイプで、マットなしタイプはホースのみのコンパクトなタイプです。
使い方は簡単
乾燥マットをセットして広げて使うマットありタイプの場合は、掛布団と敷布団の間に専用のマットを敷きます。ホースをマットにつなぎ、暖めることで布団を乾燥させます。
コンパクトなマットなしタイプの場合は、布団乾燥機の本体あるいはホースのみを、布団と掛布団等の間にはさんで風を送ります。
マットをセットするマットありタイプはホースが短いものが多く、敷布団タイプで主に使われており、ベッドには使いにくい場合があります。しかし、コンパクトなマットなしタイプなら、持ち運んで使うことができます。そのため、ベッドでも簡単に使用できるようになりました。
布団乾燥機を使うメリット
布団を温めることによる心地よさと、保温性の高さが布団乾燥機の特徴です。実際にどのような魅力があるのか、見ていきましょう。
温かい布団で快眠できる
布団を温めてくれる布団温め機能は、寒い季節にはとてもうれしい機能でしょう。寒い日もホカホカの布団で眠れるので、寒冷地域の人や、寒さに弱いという人には特におすすめです。
また、布団乾燥機にはタイマー機能が付いているものもあります。一定時間で停止すれば、短い時間だけ温めたい場合や、しっかり目に温めたい場合など、その時々の状況によって使い分けられます。
湿気対策ができ衛生的
汗をかく季節や、梅雨時には布団の中に湿気がたまりやすくなります。実は布団は、家の中でダニが多い場所といわれているのです。それは、布団が湿気と適度な温度を好むダニにとって最高の住処だからです。
布団乾燥機は、温風を送ることで温めながらもしっかり乾燥させるため、湿気対策にもなります。ダニや細菌は熱に弱く、乾燥した布団は細菌やダニが繁殖しにくい状態となるので、衛生的なのです。
布団乾燥だけじゃない便利な機能
布団乾燥機は質が高いものであれば、布団の乾燥だけではない便利な機能が搭載されています。ここでは、布団乾燥機を選ぶときに注目してほしい便利な機能について解説します。
靴や衣服の乾燥も可能
布団乾燥機には布団乾燥以外にも、さまざまな機能が搭載されていることがあります。その中でも役立つのが、布団以外のものを乾かしたいときにも利用できる温風コースです。
衣類乾燥機能を使えば、雨で濡れた服なども、短時間で乾かすことができます。湿気がこもりやすいクローゼットや押入れに使うこともできるので、着る前の服を温めることも可能です。服はもちろん、靴の乾燥も可能なのがうれしいポイントです。
部屋干しのイヤな臭いを防ぐ
天候が悪かったり、花粉や黄砂などで外に干せなかったりする場合は、部屋干しをすることも多いでしょう。しかし、太陽の光や風がないと、洗濯物はなかなか乾かないのです。
そんなとき部屋干しのイヤな臭いが残ってしまうことに悩んでいる人もいるでしょう。
部屋干しをする際にも、布団乾燥機が活躍します。乾燥機能があるので早く乾くのはもちろんですが、脱臭機能が付いているものを選べば、臭いを気にすることなく部屋干しができるのです。
布団乾燥機の選び方
布団乾燥機を選ぶときは、価格だけでなくタイプや自分の布団の材質などにもこだわる必要があります。ここでは、布団乾燥機の選び方を二つのポイントに分けて紹介します。
乾燥方式はマットの有無の2タイプ
布団乾燥機は、従来型のマットありタイプと、最近出始めた新型のマットなしタイプがあります。
マットありタイプは、価格が安く手に入れやすいのがよいところです。ただ、マットがある分広めの収納場所が必要です。また、サイズが大きいので、ベッドで使うのには向いていません。
マットなしの場合は、サイズがコンパクトなものが多いのが魅力です。また、軽く、持ち運びにも便利です。狭い部屋に置くこともできるので一人暮らし世帯にもおすすめですが、価格が高いというデメリットがあります。
マットタイプは布団のサイズに合わせる
マットタイプは布団を隅々までしっかりと乾燥させられるのが特徴です。逆にいえば、ぴったりのサイズのものを選ばないと、せっかくの暖めが隅までできなくなるということです。敷布団やマットレスの幅を基準にして、乾燥マットの幅を決めるようにしましょう。
布団の素材に対応しているか確認
布団乾燥機はドライヤーで髪を乾かすように、熱風で布団を乾かします。そこで注意したいのが、布団の素材です。綿やウール、ウレタンなどの素材によって暖める温度が違います。また、ポリエステルは化学繊維なので、熱しすぎると危険です。
自分の持っている布団の素材を確認してから、それに適応した布団乾燥機を購入しましょう。
おすすめの布団乾燥機5選
布団乾燥機は数多くの種類があるため、どれを選んだらよいか分からなくなりがちです。機能的な布団乾燥機やシンプルで使いやすい布団乾燥機の中から、おすすめを五つ紹介していきます。
アイリスオーヤマ カラリエ FK-W1
「布団乾燥機 カラリエ」は、温風で布団を温め、湿気をカラッと飛ばしてくれる布団乾燥機です。ホースを伸ばして、布団をかぶせてボタンを押すだけでふかふかのあったか布団が完成するシンプルさが魅力でしょう。
また、ツインノズルタイプなので、二つの布団を同時に乾燥することができるのが特徴です。一つの布団なら、ノズルを2本同時に使うことで、スピード乾燥ができるのがうれしいポイントです。
コンパクトで約2.2kgと軽量設計なので、女性でも簡単に持ち運びができますよ。
パナソニック ふとん暖め乾燥機 <マットなしタイプ> FD-F06X2
独自の「すぐぽかノズル」ですばやく温風が広がり、足もとを中心に約5分でぽかぽかにしてくれます。さらに、布団だけではなく靴や少量の衣類も乾燥できるのが便利です。
梅雨や台風シーズン、汗をかく夏の湿気取りや外干しができない花粉シーズンなどにもおすすめです。また、ナノイー+温風で気になる枕も強力脱臭してくれるので、臭いが気になる人にもおすすめの布団乾燥機といえるでしょう。
象印 スマートドライ RF-EA20
象印 スマートドライ RF-EA20は、マット&ホース不要の布団乾燥機です。セットや片付けが簡単になったのがポイントです。13cmの薄さなので、ちょっとしたすき間に立てても、横にしても収納できます。
Wファンと大きな吹き出し口による大風量で乾燥する仕組みになっており、台形形状の吹き出し口で本体と布団の間にすき間ができにくく、温かい空気が逃げるのを抑え、効率良く乾燥します。
それによって、布団を効率良く乾燥させることが可能になりました。また、「ダニ対策」コースでは、50℃以上の温風の風量を自動で調節してダニの侵入を防いでくれます。
日立 アッとドライ HFK-VS2000 S
「日立 アッとドライ」は、ふとん乾燥アタッチメントをホースに取り付け、布団の間にセットするだけの簡単な操作性で手軽に布団の「乾燥」「暖め」「ダニ対策」ができます。
新形状のV字型ふとん乾燥アタッチメントが特徴的で、の吹き出し口から50℃以上の温風が上下左右、前後に広がる「3Dブロー方式」で布団を均一に乾燥できます。
ふとん乾燥アタッチメントで敷布団をはさむようにセットすると、敷布団の裏側まで温風を届けてくれます。最も湿気がこもりやすい敷布団の裏側を乾燥させられるのです。それによって、汗を多くかく夏場や外干しをしにくい冬場でも、1年中快適な布団を保つことができるのが魅力です。
シャープ プラズマクラスター搭載 ふとん乾燥機 UD-BF1-W
ふとん乾燥機 UD-BF1-Wは、自然界をお手本にしたシャープ独自の「ネイチャーテクノロジー」による、きのこアタッチメントが特徴的な布団乾燥機です。
外側の大きなきのこ状のアタッチメントが、布団の中に風の通る空間を作り、内部の五つの小さなきのこ状のアタッチメントがに沿って風の勢いを強め、広い範囲に温風を届けてくれます。
プラズマクラスターと温風で洗えない布団や枕に付いた臭いをしっかり消臭します。プラズマクラスターと温風でダブルサイズの布団までダニ対策ができます。また、気になる子どもの寝汗やおねしょの臭いにも効果的なので、小さな子どものいる家庭にもおすすめです。
まとめ
布団乾燥機は、単純に布団を乾燥させるだけの家電ではなく、布団乾燥機を活用することでダニ対策もできます。また、冬に布団に入ると、冷たくて寝付けないこともあるでしょう。
冷え性の人だとなおさら手足が冷たくなって困ることも多いのではないでしょうか。寒い季節には寝る前に布団乾燥が仕上がるようにタイマーをセットしておき、布団を暖めてから眠れるという便利な使い方もあります。
製品によっては素材ごとに異なる乾燥時間を設定しているものもありますので、布団乾燥機購入前に、自分の使っている布団の耐熱温度は確認するようにしましょう。