肩こりの人におすすめの枕とは。タイプ別のおすすめ12選
睡眠が浅くなる原因の一つとして考えられるのが、自分に合わない枕の使用です。自分に合わない枕は、熟睡できないだけでなく、肩こりやいびき、頭痛などの不調を起こすといわれています。今回は、肩こりの人におすすめの枕をタイプ別に紹介しましょう。
枕が合わないことで起こるとされる不調
自分の体に合わない枕を使っていると、さまざまな不調が起こるとされています。すでに体の不調で悩んでいる場合、自分の体に合わない枕を使っていることが原因かもしれません。
首こりや肩こり
自分の体に合わない枕が原因で起こる症状でも多いのが、首こりや肩こりです。自分に合った枕を正しい方法で使えば、首や肩の負担を枕が軽減してくれるとされています。しかし、合わない枕を使うと首や肩に余計な負担をかけてしまうでしょう。
自分に適した高さより高い枕で仰向きに寝ると、下を覗き込むような寝姿勢になります。首周りの筋肉が張るので、首や肩のこりの原因になりうるでしょう。
横向きの寝姿勢で首こりや肩こりを引き起こしやすいのは、適した高さより低い枕で寝る場合です。低い枕で寝ると肩が圧迫されるので、血流が悪くなるといわれています。
いびき
合わない枕が原因で起きる症状としてほかにあげられるのが、睡眠中のいびきです。そもそものいびきの原因は、空気の通り道である上気道が狭まり、空気の通りが悪くなることとされています。狭まった上気道を空気が通過すると空気抵抗が大きくなり、粘膜の振動に伴い発生する音がいびきです。
枕が原因でいびきをかくのは、自分に合った枕より高い枕を使っている場合といわれます。仰向きの場合には、軽く顎を引いた寝姿勢になっています。顎を引くと気管が圧迫されてしまうので、いびきが発生しやすくなるようです。自分に合った高さの枕で顔を上向きにして、呼吸しやすい寝姿勢を整えましょう。
頭痛
頭痛も自分に合わない枕を使うことで起きる症状の一つとされています。頭痛を引き起こす原因とされているのが、理想に比べて低すぎる枕です。低すぎる枕を使うと心臓より頭の位置が低くなり、頭の血の流れが滞ってしまうといわれています。血流が悪くなると熟睡づらくなり、頭の不調を感じやすくなります。ぐっと沈み込む低反発枕にも同じことがいえるでしょう。
また、不安定な枕も頭痛につながる要因の一つです。不安定な枕で睡眠すると頭が安定しないので、首に負担がかかります。頸椎が圧迫されると必要以上に交感神経が緊張するので、脳の血の巡りが悪くなるでしょう。
枕選びの三つのポイント
自分に合った枕を選ぶといっても、機能性や値段など、重視するポイントはさまざまです。首こりや肩こりで悩む人が押さえたい、枕選びの三つのポイントを紹介しましょう。
素材を確認
枕の素材は、化学繊維と天然繊維に二分されます。
化学繊維は石油などから作った繊維で、ポリエステルやナイロンなどが代表例です。素材によっては自宅で丸洗い可能で、比較的リーズナブルに購入できます。
対する天然繊維は、自然由来の繊維のことです。さらに天然繊維は二分されます。ウールやシルクといった動物由来の動物繊維と、綿や麻といった植物由来の植物繊維で、どちらも吸湿性に優れているのが特徴です。
2種類以上の繊維を混ぜ合わせた混紡もあります。各素材の短所を補完して長所を引きたてるので、良い所取りが可能です。また、枕の中身の素材だけでなく、直接肌に触れる側生地やカバーの素材も確認しましょう。
高さを確認
枕の高さは、枕選びにおいてかなり重要といえるでしょう。先に紹介した通り、高さの合わない枕を使うと不調の原因になるとされています。
枕が高いと呼吸しにくくなり、枕が低いと頭や首の血流が悪くなる可能性があります。自分に合わない枕で不調が起きるのは、頭部だけではありません。首から腰まである背骨にも影響が及ぶので、腰痛の原因にもなるとされます。
理想の枕の高さは、枕なしで寝たときにできるマットレスと首の隙間を埋めてくれる高さです。自然な立ち姿勢を横にした状態における首のS字カーブの深さが、目安になるでしょう。マットレスの沈み込みも考慮する必要があるので、あくまでも目安と考えましょう。
サイズを確認
高さだけでなく、幅や長さといったサイズも枕選びでは重要なポイントです。さまざまなサイズの枕が販売されていますが、定番は次の三つです。小柄な人は小さめ、大柄な人は大きめのサイズを選ぶといいでしょう。
- 幅35cm × 長さ50cm
- 幅43cm × 長さ63cm
- 幅50cm × 長さ70cm
上記のサイズはオーソドックスな長方形ですが、クッションのような正方形やI字型の枕など、多様なサイズの枕があります。I字型は抱き枕として使えるだけでなく、横に置けば家族でのシェアも可能です。L字型やU字型の枕なら、頭や首だけでなく背中もサポートしてもらえます。さまざまなサイズを試してみて、自分に合ったサイズを把握しましょう。
低反発枕のおすすめ
ここからは、具体的な商品例をあげておすすめの枕を紹介します。最初に紹介するのは、低反発枕のおすすめです。頭圧分散性に優れた低反発枕は、包み込むように頭や首をサポートしてくれるでしょう。
トゥルースリーパー ネックフィット ピロー
『True Sleeper ネックフィット ピロー』は、弾力性や復元力に長けた低反発素材・ウルトラヴィスコエラスティックを使った枕です。この素材はNASA(アメリカ航空宇宙局)が開発した低反発素材に着想を得ています。体温や体圧に合わせて反発力が変化するので、体調や寝姿勢に応じて適切な力で体をサポートしてくれるでしょう。
首のS字カーブに合わせて盛り上がるような形で、この枕は作られています。低反発ウレタンを使用しているので、人それぞれの頭の形状や首のカーブに沿ってぴったりフィットしてくれるでしょう。コットンとポリエステルの混紡のカバーは、取り外して洗濯可能です。
プランドゥ グリーンアース ボディアジャスト
『プランドゥ Green Earth Body Adjust』は、低反発ウレタンとゲル素材を配合した枕です。頭圧分散性に優れた低反発ウレタンに加えて、弾力性のあるゲルが頭の重みをしっかりとサポートします。この枕は人間工学に基づいて設計されていて自然な寝姿勢に導いてくれるでしょう。
高さは約9cmのレギュラータイプと、約7.5cmのロータイプの2種類があります。体形に合わせて高さを選択可能です。枕カバーには、木材パルプから作る素材・テンセルを使用しています。シルクのような質感で、触り心地の良さを実感できるでしょう。
テンピュール オリジナルネックピロー
『テンピュール オリジナルネックピロー』に使われる素材のテンピュールは、1970年代にNASAが開発しました。ロケット離陸時の宇宙飛行士を重力から守るために開発された素材なので、しっかり体にフィットします。体圧だけでなく体重も均等に分散してくれるので、頭や首、肩の筋肉をリラックスさせてくれるでしょう。
首のS字カーブに沿って体を支えるので、仰向きでも横向きでも理想的な寝姿勢のキープを助けてくるとされます。この枕のサイズは全部で5種類です。高さ違いのXS・S・M・Lと、高さはXSと同じで一回り小さいJrがあります。
高反発枕のおすすめ
続いて、高反発枕のおすすめを紹介しましょう。適度な硬さがある高反発枕は、寝返りの打ちやすさが特徴とされています。
ロハテックス ネックサポートピロー 大サイズ
『ロハテックス ネックサポートピロー 大サイズ』は、天然ラテックスという素材で作られた枕です。ラテックスはゴムの木に含まれる樹液を加工したもので、この枕では天然ゴムから採ったラテックスを100%使用しています。優れた耐久性が特徴で、この枕も約8万回の耐久試験に合格しています。7~10年ほどの長期使用にもおすすめです。
ゴム由来の素材の弾力性も、この枕の特徴といえます。負荷をかけてもしっかりと反発するので、沈み込みすぎず理想的な頭の位置をキープしてくれるでしょう。
ラテシア ロイヤル 100% 天然ラテックス枕 高反発 プレミアム枕
『ラテシア ロイヤル 100% 天然ラテックス枕』は、高さのある枕を探している人におすすめです。中心部の高さは約13.5cmあります。
この枕もまた、天然ラテックス素材をぜいたくに使っています。天然ラテックスの特徴である頭圧分散性をさらに高めるため、枕全体に穴あき加工が施されています。反発力もあるので、沈み込みすぎず頭や首をしっかりサポートしてくれるでしょう。
天然素材ゆえに抗菌作用があるので、ダニなどが住みづらく衛生的に枕をキープしやすいとされています。
- ラテシア ロイヤル 100% 天然ラテックス枕 高反発 プレミアム枕
- 楽天:商品ページ
※肩こり型はこちら
※いびき型はこちら
モットン 高反発枕
『Motton Japan 高反発枕 モットン』は、長辺の中心部がくびれた独特の形をしています。首に触れる部分がすっぽり枕にはまるので、首をしっかりサポートしてくれるでしょう。枕に二つあるコブは高さが異なるので、S字カーブの深さに合わせて高さを選べるのもこの枕のメリットです。
カスタマイズ性の高さもこの枕の特徴です。枕カバーの内側に入れて枕の高さを調整できるシートが付いているので、枚数を変えれば枕の高さを調整できます。高さ調整シートと枕の上下で、50通りのカスタマイズが可能です。
横向きなど寝返り対応の枕
次に紹介するのは、横向きなど寝返り対応の枕です。寝返りが打てないと頭や首の血流が滞るので、首こりや肩こりなどを引き起こしやすくなるといわれます。これらの症状で悩んでいる人は、寝返り対応の枕を確認するといいでしょう。
アメイズプラス スージーAS快眠枕2
いびきで悩んでいる人におすすめの枕が、『Amaze Plus スージーAS快眠枕2』です。頭頂部より顎が高い位置に来るように設計されています。気道が広がるので呼吸しやすく、いびきの軽減につながるでしょう。付属の調整パッドで枕の高さを変えられるので、体形に合わせて呼吸のしやすい高さに枕を調整できます。
寝返りを打ちやすいのも、この枕の特徴です。寝返りを打ったり横向きで寝たりするときの肩の負担を軽減するため、枕のサイドに高さを持たせています。枕に当たった耳が痛くならないようにイヤーポケットを採用しているので、耳への圧迫感を低減できるのもポイントです。
パラマウントベッド スマートフィット ピロー
『パラマウントベッド スマートフィット ピロー』は、長さ約80cmのロングサイズの枕です。幅があるので、寝返りを打っても枕から頭が落ちる心配はないでしょう。表面はフラットなので、枕の凹凸によって寝返りが妨げられることなく、枕の上で自然に頭を転がせます。
首の触れる部分が突出した形状も、この枕の特徴といえるでしょう。この部分はショルダーサポートと呼ばれ、仰向きで寝るときに首から肩をサポートします。硬さを調整するサポートコアというパーツ以外は、すべて洗濯可能です(自宅の洗濯機の取扱説明書も確認しましょう)。カバーしか洗えない枕もある中、毎日使う寝具を衛生的に保てるのはこの枕のメリットといえるでしょう。
東京西川 エアー4DX ピロー
『東京西川 エアー4DX ピロー』は、先進技術を用いた素材の4層構造が特徴の枕です。表面にはウレタンを点状に配置しています。ウレタン同士に隙間ができるので、頭への圧迫感を軽減する効果が期待できそうです。また、湿気や汗の放出を促してくれるでしょう。
枕の下層には、ゲルを採用しています。スリットを入れたり空気穴をあけたりしているので、枕内部を適温でキープしてくれるでしょう。この枕は、長辺の中心部がくびれていて、両サイドに高さがあります。仰向きでも横向きでも寝やすく、寝返りをスムーズに打てるでしょう。
- 商品名:東京西川 エアー4DX ピロー
- 公式サイト:商品ページ
※エアー4Dピローはこちら
安い枕で良い物を探す場合
枕選びで重要なのは、自分の体に合ったものを選ぶことです。自分の体に合っていれば、安い枕でも快眠にアプローチしやすくなるといえます。
ニトリ 抗菌防臭 低反発チップ枕
『ニトリ 抗菌防臭 低反発チップ枕』は、側生地に抗菌防臭加工を施した枕です。中材には低反発ウレタンのチップを敷きつめているので、チップ一つ一つが体に合わせてフィットします。クッション性も高く、じんわり包むようにして頭や首を支えてくれるでしょう。
この枕には3サイズが展開されていて、いずれも大きさは幅40cm × 長さ60cmです。違うのは高さで、約7cmの低(LOW)と約10cmの中(MID)、約13cmの高(HI)があります。一番高さのあるサイズでも1000円台で購入できる安さがメリットです。
サカイ 頚椎サポート枕
『サカイ 頚椎サポート枕』は、首こりや肩こりが気になる人におすすめです。枕の中央がくぼんでいるので、後頭部がすっぽり収まります。頸椎に当たる部分の高さは約10~11cmと厚みがあるので、自然な寝姿勢がキープしやすいでしょう。
手洗いなら本体ごと丸洗いできるのが、この枕の特徴です。中材にはポリエステルから作ったクリスター綿が使われています。通気性や弾力性に優れていて、羽毛のようなふわふわ触感を味わえるでしょう。枕は毎日肌に触れるものなので、お手入れのしやすさを重視する人におすすめです。
AYO 高級ホテル仕様 高反発枕
お手頃価格でホテル品質の枕が手に入ると評判なのが『AYO 高級ホテル仕様 高反発枕』です。高さは約20cmと高めで、体格のいい人や男性におすすめといえるでしょう。ファスナーを開ければ綿の量を調整できるので、低めの枕を使いたい人や女性でも使用できます。
この枕では、ポリエステル製の繊維・トレビラフィルフィベールを中材に使用しています。羽毛さながらの保湿性と軽さがこの繊維の特徴です。弾力性や復元力にも優れているので、頭の形に合わせて枕がフィットします。洗濯ネットに入れれば洗濯機で丸洗いできるのも、この枕のメリットといえるでしょう(洗濯機の取扱説明書の確認が必要です)。
正しく寝具を使おう
どんなにいい寝具を持っていても、正しい方法で使わなければ効果が半減してしまうでしょう。そこで、正しい寝具の使い方を紹介します。
枕の正しい使い方
首のS字カーブとマットレスの隙間を埋めるように使うのが、枕の正しい使い方です。枕の下辺に肩口が当たるくらいの位置に頭を乗せることで、枕との接地面全体で頭の重みを分散できるでしょう。
成人の体重の約10%を占めるとされる頭の重さを支え続ける首を、就寝中はしっかり休めることが重要です。
マットレスの正しい使い方
マットレスは必ずしもベッドフレームと併用する必要はありません。床に直置きしてもいいでしょう。ただし、その場合は万年床にせず、使わないときは壁に立てかけるなどして、マットレスに溜まった湿気を逃しましょう。床への直置きだとマットレスの下から湿気が逃げられないので、マットレスの敷きっぱなしはカビの原因になります。
また、基本的にマットレスは単体使用を前提に作られています。わざわざ敷布団と併用する必要はないでしょう。もっとも、これはマットレスと敷布団の併用がよくないという意味ではありません。マットレス単体の寝心地が良くなければ、敷布団で寝心地を調整するのは手段の一つといえるでしょう。
周辺アイテムも正しく使う
寝具には、周辺アイテムがあります。湿気を吸収してくれる除湿シートや、寝心地の改善を図れるトッパーなどが、マットレスの周辺アイテムの例です。枕の周辺アイテムには、枕プロテクターがあげられます。表面の生地と防水膜の二重構造が特徴で、枕カバーだけで眠るより汚れを枕本体に通しにくいのがメリットです。
ただし、むやみに周辺アイテムを使えばいいわけではありません。枕の素材が通気性に優れている場合、枕プロテクターを併用することで、素材の長所が損なわれる可能性もあります。寝具の素材や機能性などに応じて、自分の寝具に合った周辺アイテムを使いましょう。
まとめ
肩こりの人におすすめの枕を、タイプ別に12個紹介しました。実際の商品例を知ることで、自分に合った枕のイメージをしやすくなったり、比較・検討がしやすくなったりするでしょう。枕の選び方や肩こりの人向けのおすすめを知り、ぜひ枕の買い替えの参考にしてください。
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