ベッドなしでマットレスを直置きしていい?メリットやデメリット、注意点、おすすめ商品を紹介
マットレスは床に直置きで使用してよいのでしょうか?ロースタイルを好む人はベッドフレームなしで使いたいという人もいるでしょう。
マットレスを直置きするメリットやデメリット、そして直置きに適した商品などについて解説します。
- ベッドフレームなしでマットレスを直置きする理由とメリット
- 直置き時のデメリットとそれに対処する方法
- 床に直置きできるおすすめマットレス3選
- スペース節約や独自のスタイルを求める人
- マットレス直置きの影響を理解したい人
- 自分に合った睡眠環境を探している人
- 直置きでも清潔感を保とう おすすめ商品を見たい方はこちらをクリック>>
- 床に直置きできるマットレス3選を見たい方はこちらをクリック>>
マットレスを床に直置きする理由って?
マットレスは、ベッドフレームとともに使用するものと考える人が多い一方で、床に直置きして使いたいと思う人もいます。ソファーもテーブルも低いポジションで設置するロースタイルを好む人もおり、スタイリッシュな暮らしを望む人がマットレスだけの設置を希望するケースもあります。
マットレスを直置きで使いたいという人は、その他どのような理由によるものなのでしょうか。
子どもの転落が心配
子どものいる家庭では、寝かせる際に、床のすぐ近くは避けるべきだといわれます。チリやホコリは低い所に集まる性質があり、不衛生だと考えられるためです。
囲い付きのベビーベッドを使用せず、お母さんと子どもが一緒のベッドに寝ている家庭もあります。その際に、柵がなく、目を離しているときに転落を心配する気持ちも抱くでしょう。
また、ある程度成長しても、子どもは寝相が悪くなることがあります。それゆえ、ベッドから落ちてしまわないかと気になることもあるでしょう。
床に直置きしたマットレスならば、高さは約20~30cmです。もし転落しても、大きな事故にはつながりにくいと考えられ、直置きを希望する人がいます。
スペースに余裕がない
ベッドフレームは、決して小さいサイズではありません。コンパクトな部屋などでは、設置するとそれなりのスペースを占有します。
実際の大きさもさることながら、フレームの形状やデザインによっては、部屋に圧迫感を生じさせてしまう場合もあるでしょう。
その点、マットレスのみを直置きすれば、設置スペースを省けます。また、部屋で過ごす際の圧迫感も軽減できるのです。
住宅事情は、人それぞれによって異なります。
あまりスペースに余裕がない人などが、マットレスの直置きを検討することがあるのです。
マットレスを直置きするメリット
マットレスは、基本的にはベッドフレームと一体のものとして考えられることが多いです。スペースが確保できればフレームの上で使用することが望ましいといえます。
では、直置きの利点がまったくないかといえば、そうでもありません。そのメリットについて見てみましょう。
部屋が広く見える
部屋においてベッドフレームが占める範囲はそれなりに大きなものになります。
たとえば、あまり広くない部屋に大きなベッドフレームを置くと、部屋の余白が少なくなり圧迫感を感じるという人もいるでしょう。他の家具との調和をとるためにも、寝具の占める割合は低く抑えておきたいものです。
装飾や、小物スペースなどいろいろな機能を備えたフレームを用いず、マットレスだけを床に置けば、占有スペースは効率化でき、部屋も広く感じられることは利点といえるでしょう。
移動や収納がかんたん
ベッドフレームにも多様な種類がありますが、軽いタイプのものを選んだとしても、模様替えのときの移動などには労力が必要になります。
また、短時間だけ部屋を広く使いたいからといって、かんたんにしまっておけるものでもありません。
その点、直置きしたマットレスであれば、ベッドフレームに比べると軽いものが多く、部屋の中での移動はスムーズに行いやすいでしょう。模様替えで気分を変えたいというときも、手軽に移動可能です。
また、少人数でパーティーなどという場合は、壁に立て掛けておいたり、一旦別の所に収納しておいたりして、部屋を広く使うこともできます。
マットレスを直置きするデメリット
本来ベッドフレームとの併用が基本とされるマットレスを直置きで使用することによるメリットを感じる人もいれば、デメリットを感じる人もいます。
メリットだけでなくデメリットも把握した上で、自分に合った睡眠環境を探っていきましょう。
床の冷気が体に伝わる
冬場は家の断熱などの構造の質にもよりますが、冷気がフローリングなどの床材に次第に伝わり、部屋に冷気を与え肌寒く感じます。
マットレスを直置きしていると、その冷気を直接受けやすい状態となります。ベッドフレームを使用していないときと比べると、体が冷気を感じる度合いはとても高いといえるのです。
そして、マットレスが薄いほど、感じる寒さは大きくなります。マットレスが5cm以下の厚みの場合では、寒さの影響をより強く受けてしまう可能性があります。
ホコリを吸い込んでしまう
直置きしたベッドの周辺には、ホコリやチリなどの汚れが溜まりやすい状態になります。これらの汚れは、床から30cm以下の部分にたまりやすいものなのです。
そのため、寝ているときにホコリなどを吸い込んでしまう可能性もあります。これは人によっては直置きしたベッドを使用する際のデメリットといえるでしょう。
ホコリやチリなどの汚れは、呼吸時に体内へと吸収してしまうと、アレルギーを引き起こす要因となることがあるため、直置きベッドの使用は衛生面や健康面を考慮すると、不安な面もあるといえるでしょう。
カビが生えてしまう可能性も
ホコリやチリが低い場所に集まりやすいだけでなく、湿ったホコリをエサにするカビやダニを招く原因となることがあります。
カビは、湿度が高く温かい場所を好みます。床に置きっ放しのマットレスは、通気性が確保されておらず、湿気をためやすい環境になりがちです。
これらのことから、低い場所に直置きしたマットレスには、ホコリなどの汚れ・湿気・温度という条件がそろっています。それは、カビやダニにとって好都合な環境だと分かります。
カビやダニも、場合によってはアレルギーなどによって体の不調を感じる可能性があります。
それらのリスクを、十分に理解しておくことが重要です。
カビや湿気を防ぐ方法とは?
寝具全般に当てはまることですが、カビや湿気への対策はとても大切です。疲労を取り、健康にも左右する睡眠だからこそ、清潔で快適な環境を整えたいものです。
カビや湿気を招きやすいマットレスの直置きをするなら、なお配慮が求められます。カビ・湿気対策について紹介します。
使用後に乾燥させる
乾燥させ、湿気を除去することは、カビ対策にもとても有効な手立てです。マットレス使用後には、しっかりと乾燥させることを心掛けましょう。
マットレスは、布団のようにバルコニーで干すわけにはいきません。布団乾燥機などを使用すれば、留守をする間に湿気対策をとれるため便利です。
加湿器を過度に使用しない、除湿機で湿度を下げるといった心がけも大切です。じめじめとした部屋は、カビの繁殖に適しているため、そのような環境を避ける工夫をしておくとよいからです。
通気を良くして陰干しをすることもおすすめです。その際、壁に立て掛けて、マットレス全体が空気に触れるようにしましょう。
和室で使用をする
フローリングの上にマットを直置きしたときに湿気を帯びる原因の1つが、結露によるものです。
コンクリートによって、フローリングは冷たくなることがあり、その上のマットレスは、寝ている人の体温によって温められていきます。
この温度差によって、湿気が生じる場合があります。そして、床とマットレスの間に生まれた水分が、結露へと変化していくのです。
和室の畳には、優れた吸湿性があるといわれ、その働きは、1畳で500mlもの水分を吸収する力があるとされているのです。
それゆえ、畳のある和室で使用することは、結露を回避し、湿気を防ぐことにもつながるでしょう。
マットレスの下にすのこやシートを敷く
湿気を防ぐために重要なことは、通気性を確保し、湿気をこもらせてしまわないことです。それには、すのこやシートをマットレスの下に敷くことも効果があるでしょう。
床の上にすのこを並べ、その上にマットレスを敷きます。すると、その間に空気の層が生まれるのです。そのため、結露の発生を防止し、乾燥を促すという2つの効果が同時に得られます。
近年は、優れた性能を備えた除湿シートも販売されるようになりました。その威力は高く、薄いシートでも結露を防止し、湿気をたっぷりと吸収します。
このシートは、定期的に天日で干せば、すぐに吸湿性を回復させられます。
また、経済性を優先するなら、新聞紙をマットレスの下に敷いても吸湿効果が期待できます。
直置きでも清潔感を保とう おすすめ商品
マットレスの直置きには、ホコリやチリの予防・湿気対策など、配慮すべき点がいくつかあります。それらを意識せずにいると、思わぬデメリットに見舞われかねません。
ベッドフレームと併用することが望ましいマットレスですが、直置きする際に清潔感を保てる便利グッズも見つかります。おすすめの4アイテムを厳選して紹介です。
天然桐を使用 タンスのゲン すのこマット
すのこは、結露や湿気対策として古来より重宝されてきました。『タンスのゲン すのこマット』は、マットレスの直置きをサポートしてくれることうけあいです。
すのこの数は、従来型の20枚を改良し、28枚へと増加させました。それに従い、静止耐荷重も約180kgと、頑丈な作りとなっています。
二つ折りが可能なので、収納する場合もコンパクトで邪魔になりません。山形に設置すれば、陽の当たる場所で布団を干すこともできる多機能なすのこです。
湿気センサー付き 東京西川 除湿シート
国内の寝具メーカーの代表的存在といえる東京西川から『東京西川 除湿シート』を紹介しましょう。シリカゲル配合の効果により、優れた吸湿・除湿効果をもたらします。
床や畳の上に除湿シートを敷き、そこにマットレスを重ねるだけでOKです。サイズ展開も豊富で、シングルからキングサイズに至るまで、あらゆる大きさのマットレスに対応します。
湿気センサーで、日干しのタイミングを教えてくれる点も便利です。ブルーからピンクにセンサーの色が変化したら、十分に湿気を吸収した合図です。日干しして吸湿力を回復させましょう。
繰り返し使える ドライペット ふとん快適シート
『ドライペット ふとん快適シート』は、マットレスの下に敷くだけで、床との間に生じる湿気や寝汗などを素早く除去します。訪れるサラサラ感が快適さをもたらしてくれるでしょう。
優れた吸湿性と合わせて、高い消臭性も備えています。湿気や汗などからくる気になる臭いにも、確実に対応してくれるシートです。
天日に干せば、繰り返し使用できるため経済的です。再生サイン機能が付いており、ピンクになったら天日干しで吸湿力を回復させ、ブルーになったら再度使用が可能の合図になります。
お手入れ楽々 アイリスオーヤマ ジョイントマット
暮らしを快適にしてくれる数々の商品を提供するアイリスオーヤマからは、お手入れがかんたんな『アイリスオーヤマ ジョイントマット』をおすすめします。
約18mmという厚みで、優れた衝撃吸収力や防音性・床面保温能力を備えています。また、ノンホルムアルデヒドとあって、小さな子どもがいる家庭でも安心です。
高い断熱性を持っているので、夏のべたつきを抑え、冬のヒンヤリ感を軽減します。
水洗いOKとお手入れも楽々ですので、1年を通して活躍してくれるマットです。
床に直置きできるマットレス3選
「マットレスはベッドフレームと一体のもの」というイメージが一般的ですが、直置きに対応したマットレスもあります。
工夫が施され、直置きのデメリットを軽減したマットレス3タイプについて触れてみましょう。
持ち運びやすい軽量仕様 マニフレックス 三つ折り マットレス
『マニフレックス 三つ折り マットレス』は、日本の生活スタイルや住宅環境にマッチするように開発されました。高反発で三つ折りができる、日本限定のマットです。
技術力には定評があるマニフレックス社による製品だけに、性能は抜群です。睡眠時、腰だけにかかりがちな負荷を体全体へと分散させ、快適な睡眠をもたらします。
軽量仕様に設計され、布団のように折りたためるマットは、持ち運びやすく移動も楽に行えます。ソファーとしても使え、幅広い用途に対応するマットです。
寝返りがしやすい エアウィーヴ マットレス
『エアウィーヴ マットレス』の特徴は、その高い復元性にあります。寝姿勢の動きにマットレスがスムーズに反応してくれることで、寝返りがしやすく、熟睡につなげてくれるのです。
何層かに分かれているマットの表面には、エアファイバー素材を採用しています。3次元状に絡み合う構造により、すべての角度から体を支え、均等な耐圧分散で体の負荷を軽くするのです。
気になる衛生面への対処にも配慮が行き届いています。普段は縦置きにして空気に触れさせるだけでよく、中材もカバーも洗えるので常に清潔さを保てるマットです。
コスパのいい ナイスデイ 高反発 マットレス
高機能マットレスは高価なものという印象を持つ人は多いでしょう。一定の性能を備えていると、数万円という価格を目にすることは珍しくありません。
『ナイスデイ 高反発 マットレス』は、極めてコストパフォーマンスの高い商品といえます。価格以上の優れた寝心地を実現したマットです。
高反発のマットは、寝ているときの動きに対応し、耐圧分散で負荷の軽減を目指します。
ソフトで滑らかな触感は、体の重みを優しく跳ね返してくれる高密度ウレタンによるものです。
マットレスを長持ちさせるには
毎日必ず使用する寝具は、心身の健康に影響する大切なものです。それだけに、使い慣れたアイテムは、いつまでも長持ちさせたいものです。
自分に合ったマットレスの寿命を延ばすためには、なにを心掛ければよいでしょうか。そのポイントを解説します。
シーツやパッドを定期的に洗濯する
マットレスには、たいていの人がシーツやパッドを使っています。これらは、定期的に洗濯するようにしましょう。
パッドには、湿気を吸収する役割があります。何日も使用しているうちに、汗や空気の湿気を徐々に吸い取っていきます。それゆえ、次第に蒸れが生じてしまうのです。
寝る人に最も触れるシーツは週に1~2回は洗濯するように心掛けましょう。パッドはシーツほどの頻度でなくてもよいですが、2~3カ月に1度は洗う必要があります。
掃除機でゴミを吸い取る
マットレスに敷いているシーツは、一見汚れていないように思えても、そこには不衛生な要素が散在していることがあります。
シーツ上には、寝ている間に皮脂が付き、剥がれた皮膚やフケなどが落ち、ホコリも付着します。これらの汚れはダニ・カビの恰好のエサにもなるのです。
このような汚れを残したままにしては、ダニ・カビの繁殖を促してしまう原因となりえます。掃除機でゴミを吸い取り、きれいな状態をキープしましょう。
マットレスの向きを変えて使用する
自動車のタイヤは、長持ちさせるために定期的に前後左右を入れ変えます。これと同様に、マットレスも向きを変えて使用することをおすすめします。
ローテーションと呼ばれるこの方法は、マットにかかる負荷を分散させるために、とても有効な方法なのです。
主な向きの変え方は、頭と足の方向を反対にする、裏表にする、その両方を行うといった方法です。
まとめ
ロースタイルで生活したい、スペースの都合上フレームを使いたくないなど、さまざまな理由で、マットレスを床に直置きで使用したいと考える人がいます。
利点がある一方で、直置きのデメリットがない訳ではありません。
直置きをするならば、衛生面の確保や心身の健康のためにも、必要な対処法を理解しておきましょう。
- ベッドフレームなしでマットレスを直置きすることはスペース節約に有効
- 冷気、ホコリ、カビのリスクにも注意
- 適切な対策を取ることが重要
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