ポケットコイルマットレスのおすすめ商品6選。選び方のコツ、注意点も紹介
ポケットコイルマットレスは、安定感のある寝心地に定評のあるマットレスです。さまざまなメーカーから販売されているため、商品のバリエーションが豊富なのも魅力といえるでしょう。ポケットコイルマットレスの特徴や魅力、おすすめ商品などを紹介します。
ポケットコイルマットレスとは
マットレスは、中の構造によっていくつかの種類に分けられます。そのうちの1つがポケットコイルマットレスです。具体的にどのような特徴があるのでしょうか?
各コイルが独立した袋に入っている
ポケットコイルマットレスの特徴として、まずあげられるポイントは『コイルが1つずつ不織布の袋に入っている』ことです。独立したコイルが並べられ、それらがクッション性のある素材で包まれています。
さまざまな寝具メーカーから販売されている、定番なマットレスの種類であるため、幅広いラインナップから好みの商品を選べるでしょう。
コイルやクッション部分の材質は問わず、それぞれのコイルが袋に入っているマットレスであれば、ポケットコイルマットレスに分類されます。
ボンネルコイルマットレスとの違い
ポケットコイルマットレスと似た種類のマットレスに、ボンネルコイルマットレスがあります。ボンネルコイルマットレスは、コイルを連結した構造になっているのが特徴です。
このような構造上の違いにより、寝心地にも違いがあります。
ボンネルコイルマットレスが身体を面で支える適度な硬さである一方、ポケットコイルマットレスは身体を点で支えることで体形にフィットしやすいといわれているのです。
また、両者は、コイルの数にも違いがあります。一般的なボンネルコイルマットレスとポケットコイルマットレスでは、ポケットコイルマットレスの方がコイルの数が多めな傾向です。
ポケットコイルマットレスの魅力
同じコイルを使用しているマットレスでも、ポケットコイルマットレスとボンネルコイルマットレスでは、寝心地が異なります。
ポケットコイルマットレスにどのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。
体圧分散に優れている
まずあげられるのは『体圧分散性の高さ』です。ポケットコイルマットレスは、それぞれのコイルが袋に入っているので、独立した動きをします。
そのため、体の中で体重がかかりやすい部分ほど深く沈み、眠りやすい姿勢を自然とキープしやすいのです。
硬すぎるマットレスでは、体重がかかりやすい肩や腰の部分に圧力がかかりやすい傾向があります。体重が特定の部位にだけ集中しやすくなるため、痛みを感じることもあるでしょう。
逆に柔らかすぎるマットレスは、気持ちよく感じますが、腰が沈みすぎて負担がかかりやすくなるといわれています。
揺れが伝わりにくい
コイルが独立している構造のため『横揺れしにくい』という点も魅力です。横になるとき、寝返りを打つとき、起き上がるときなど、振動しやすいタイミングでも体に優しくフィットしやすいでしょう。
ゆらゆらしないため、眠っているときに振動が気になってしまうという人でも、眠りやすいはずです。
また、夫婦や家族で同じマットレスを使って寝る場合などでは、相手の振動が伝わりにくいため、リラックスして寝やすい点もメリットといえます。
きしみ音が少ない
コイルが連結されているボンネルコイルマットレスは、きしみ音が鳴りやすい構造です。そのため、振動だけでなく、音が気になることもあるでしょう。
ポケットコイルマットレスなら、コイル同士がじかに触れたり、連動して動いたりしないため、きしみ音は軽減されます。
ポケットコイルマットレスの注意点
体圧分散性に優れ、揺れやきしみ音が気になりにくいポケットコイルマットレスに、魅力を感じ始めた人もいるのではないでしょうか?
ただし、注意点もあります。事前に注意すべきポイントをチェックすることで、購入後の「こんなはずじゃなかった」という後悔を避けやすくなるはずです。
低品質なものはへたりやすい
ポケットコイルマットレスの中には、素材の質が低いため、マットレスの耐久性があまり高くない商品もあります。そのため、『使い始めてすぐにへたってしまう』場合があるのです。
マットレスはへたると快適な眠りやすさが損なわれ、最悪の場合には、肩や腰の痛みにつながることもあります。安価なマットレスを購入する場合にも、寝心地をしっかり確認することが大切といえるでしょう。
あまりにも品質が悪いものだと、購入してもすぐに買い替えなければいけないこともあります。
湿気がたまりやすい
不織布に入れたコイルを並べているポケットコイルマットレスは、ボンネルコイルマットレスと比較して『湿気がたまりやすい』という点にも注意しましょう。
湿気をそのままにしていると、マットレスが劣化しやすくなる可能性があります。日本は特に湿度が高くなりやすい気候です。
こまめな湿気対策を心がけると、マットレスが長持ちします。適切なケアを心がけましょう。
こんな人にはポケットコイルマットレスがぴったり
魅力と注意点を合わせて考えると、ポケットコイルマットレスがどのような人に向いているかが分かります。
体重が軽めの人
独立したコイルを並べて作られているポケットコイルマットレスは、ボンネルコイルマットレスと比較すると、柔らかい寝心地のものが多い傾向があります。そのため『体重が軽めの人』にぴったりといえます。
体重が重いと、柔らかめのポケットコイルマットレスが沈みすぎてしまい、眠りにくくなったり痛みを感じやすくなったりすることがあるそうです。
2人以上で使う人
夫婦や家族など『2人以上で同じマットレスに眠りたい』という人にも、ポケットコイルマットレスが向いているでしょう。コイルが独立した構造により、揺れやきしみ音が気にならないからです。
寝返りを打ったり、夜中にトイレに起きたりしたとしても、他の人の睡眠を邪魔しにくくなるはずです。また、ライフスタイルが変化し就寝時間がずれても、眠っている家族を起こさずに横になれるでしょう。
一緒に眠り始めてから、家族の寝返りの多さが気になり始め、結局マットレスを買い替えることになった、というようなことも避けられるかもしれません。
ポケットコイルマットレスを選ぶポイント
同じポケットコイルマットレスでも、アイテムによって寝心地は違います。自分や家族にぴったりの1台を選ぶために、ポイントを押さえて選ぶことが大切です。
自分に合った硬さか
寝心地のよいポケットコイルマットレス選びでは、体に合った硬さであることがポイントといえます。硬さが体に合っていることを確かめるには、腰のカーブとマットレスの隙間をチェックしましょう。
『隙間が2~3cm』で、指がちょうど入る程度であれば、硬さがぴったり合っているマットレスといえそうです。また、隙間があきすぎているなら硬すぎ、隙間が全くないなら柔らかすぎの可能性があります。
寝転んだときに気持ちよいと感じても、腰とマットレスの隙間をチェックすると、体に合っていないこともあるそうです。適切な硬さ選びをすることで、質のよい睡眠につながりやすくなるといわれています。
詰め物や表面生地を確認
マットレスの構造だけではなく、ポケットコイルの上に敷かれている詰め物や、全体を覆っている表面生地を確認することも、大切なポイントといえます。
詰め物の材質や表面生地の触り心地によっても、寝心地が左右される可能性があるからです。
また、詰め物の質によっては、マットレスの耐久性に関わることもあるかもしれません。詰め物がへたりやすい素材だと、ポケットコイルは使える状態でも、買い替えが必要になるかもしれないのです。
そのため、ポケットコイルだけでなく、詰め物の耐久性も確認して選ぶと、失敗しにくくなります。例えば、ウレタンであれば密度30D以上を選ぶと、約5~8年は使い続けられるはずです。
コイル数が多い方が価格は高い
コイルの数は、マットレスの寝心地や硬さを左右するポイントといわれています。一般的には、コイル数が多いほど、素材の量も手間も増えることで、価格は高くなりやすい傾向です。
ただし、その分体圧分散の機能が高まるといわれています。より多くの点で支えられるため、滑らかな寝心地に感じられるでしょう。
好みの寝心地や体に合う硬さは人それぞれ違うため、コイル数が多い方がよいとはいいきれません。しかし、体圧分散により快適に眠りやすい状態を作るという点では、多い方が眠りやすい可能性があります。
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ポケットコイルマットレスを長持ちさせるには?
使い方次第で、ポケットコイルマットレスは長持ちさせられるそうです。
設置するときのちょっとした工夫や、定期的なお手入れによって、マットレスが傷みやすくなったりへたりやすくなったりするのを予防しましょう。
湿気対策をおこなう
できるだけ長持ちさせたいなら、ポケットコイルマットレスの湿気対策をしましょう。設置するときに、ベッドフレームを使い、壁から5cmくらい離すだけでも、湿気が逃げていきやすくなるはずです。
起床後に部屋の窓を開けて換気をして、室内の湿度を下げることも、湿気対策につながりやすくなります。窓を開けられないときには、エアコンのドライ機能を使うのもよいかもしれません。
また、ベッドパッドとシーツを使うことも、湿気対策に役立ちます。眠っているときの汗の湿気が、直接マットレスに染み込むのを防ぎやすくするからです。
ベッドパッドとシーツは、1週間に1度くらいの頻度で洗濯すると清潔を保ちやすいでしょう。
定期的に陰干しをする
大きく重いポケットコイルマットレスを動かすことは、なかなかないかもしれません。しかし、置きっぱなしにしておくと、湿気がたまりやすくなってしまいます。
長持ちさせるためには『定期的な陰干し』が役に立つでしょう。移動が難しければ、寝室の壁に立てかけるだけでも、湿気が逃げていきやすくなるはずです。
ローテーションをおこなう
できるだけマットレスを長持ちさせるなら『季節ごとのローテーション』をするとよいといわれています。ローテーションというのは、マットレスの前後や表裏を変えて使うことです。
常に同じ向きでポケットコイルマットレスを使っていると、特定の部分にだけ負荷がかかりやすくなることが分かっています。その結果、一部分だけへたり、使えなくなってしまう可能性があるのです。
また、ローテーションを実施するときには、マットレスの折れによりコイルが壊れないよう注意しましょう。
5万円以下のおすすめポケットコイルマットレス
比較的高額になりやすい傾向があるポケットコイルマットレスですが、手頃な価格帯で購入できるものもあります。価格と質のバランスがよく、購入しやすいアイテムをチェックしましょう。
アイリスオーヤマ 圧縮ロールポケットコイルマットレス シングル
適度な隙間があくように、ポケットコイルを平行配列で設置しているアイテムです。隙間が詰まりすぎていないため『湿気が逃げていきやすい』という特徴があります。
手頃な価格ながら耐久性にも配慮されており、体重がかかりやすいサイドには太めのコイルを使用しているそうです。型崩れしにくい仕様のため、長く使い続けやすいアイテムといえるでしょう。
圧縮ロール梱包による配送もポイントです。ポケットコイルマットレスは大きな家具ですが、コンパクトなロール状で届くため、搬入の手間がかかりにくくなります。
また、コンパクトな梱包が保管や輸送のコスト削減につながり、低価格を実現しているそうです。
無印良品 高密度ポケットコイルマットレス・シングル
シングルサイズに『コイル800個』を配置しているポケットコイルマットレスです。たくさんのコイルを構造に使用するため、互い違いに配置する交互配列を採用しています。
コイル数が多いため、体圧分散されやすく、体への負担がかかりにくいと考えられているのです。快適な寝姿勢を1晩中保ちやすいアイテムでしょう。
※スモールはこちら
ニトリ シングルマットレス(Nスリープ ハード H1-02CR VH)
トッパーとボトムの『2層ポケットコイル』が特徴のマットレスです。2層とも硬めのコイルを使用していますが、全体を支えるボトムは安定感を重視した線径約1.8mmのコイルを採用しています。
一方、トッパーは体圧分散の役割があるため、線径1.6mmとボトムより細いコイルを使用しているそうです。体形に合わせてフィットしやすいため、理想の寝姿勢をキープ可能な構造といえます。
また、コイルの故障や不具合については、30年保証が適用されるそうです。安心して長く使い続けやすいアイテムといえるでしょう。
おすすめの高級ポケットコイルマットレス
予算に余裕があるなら、素材にこだわった高級ポケットコイルマットレスを選ぶのもよいでしょう。
天然素材のものや、硬さを選べるものなどもあるため、より体形や好みに合うマットレスを選びやすくなるかもしれません。
日本ベッド シルキーポケット シングル
ハード・レギュラー・ソフトという『3種類の硬さ』が用意されているポケットコイルマットレスです。
体が大きめの人はハードを、横向き寝が好みの人はソフトを選ぶと、より快適に眠りやすくなるでしょう。
1200個のコイルが体のラインに合わせてきめ細かく対応することで、製品名の通り、絹のような寝心地を可能にしてくれるはずです。
シルキーポケット(ウール入) シングル ¥ 187000
商品詳細 ショップへ行くシルキーポケット(ウール入) セミダブル ¥ 209000
商品詳細 ショップへ行くシルキーポケット(ウール入) ダブル ¥ 231000
商品詳細 ショップへ行くサータ マットレス シングル ペディック 30th アニバーサリー
一流ホテルでも採用されているサータのマットレスの中でも、80年以上の歴史の中で開発された技術の粋を集めて開発されたのが、このポケットコイルマットレスです。
耐久性に関わるコイルは、硬さの違う2種類を使用しています。サイドと中央部の配列を変えて配置することで、へたりにくい構造を実現しているそうです。
また、内部にこもりやすい湿気は、3列のエアーレットを設けることで対策を可能にしているといわれています。
海外メーカーのサータですが、こちらの製品を作っているのは国内工場だそうです。確かな技術を活用しつつ、日本人の体形や骨格に合いやすく作られているマットレスといえます。
シモンズ マットレス 8.25インチ カスタムロイヤル ニューフィット
高品質のマットレスを選びたいという人にぴったりのマットレスです。
コイルの高さや線径はもちろん、表面生地のキルティングにまでこだわることで、快適な寝心地を実現しやすくするといわれています。
厚さ約37cmのマットレスは、寝心地はもちろん見た目もゴージャスな印象が感じられるでしょう。ふかふかの触り心地が特徴のキルティングも、特別感を演出してくれるはずです。
まとめ
1つずつコイルが独立しているのが特徴のポケットコイルマットレスは、体圧を分散し心地よく眠りやすいといわれています。
横揺れやきしみ音が気になりにくいという特徴もあるため、夫婦や家族で同じマットレスを使いたいという人にも向いているはずです。
比較的リーズナブルな価格で購入できるタイプから、素材にこだわった高級なタイプまであるため、予算・好み・体形などに合わせて、おすすめを参考にしながら、ぴったりのものを選びましょう。
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