どれを買う?マットレス、ベッドマットレス、敷布団の違いを徹底解説!
マットレスを買おう!そう思って売り場に行ったりネットで探しても、どれがいいマットレスか悩む方も多いでしょう。この記事ではマットレスと他の寝具の違いや、いろいろな種類のマットレスのメリットとデメリットをご紹介します。
- マットレス、ベッドマットレス、敷布団の違い
- 各種寝具のメリットとデメリット
- マットレスの種類や一緒に使う寝具
- 寝具の購入を検討している人
- 寝心地や機能性にこだわる人
- 自分に合った寝具を探している人
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マットレスとは?
マットレスとは、ベッドフレームの上にのせたり、布団の下に敷いたりするクッション性の寝具です。近年ではさまざまな種類のマットレスがあり、寝心地を重視して作られているので、必ずしも布団の下に敷くわけではありません。布団の代わりにフローリングにそのまま敷く場合や、布団の上に敷いてマットレスの寝心地を利用する場合もあります。
英語では「mattress」と書き、マットが「ない(less)」という意味ではありません。アラビア語のMatrahが語源です。Matrahはもともとクッションが投げられた場所という意味でした。
ヨーロッパでは豪華な毛布のことをMatrahと言っていましたが、時代が変わるにつれて言葉も変化し、現代のマットレスの意味になりました。※語源については諸説あります。
ベッドマットレス、マットレス、敷布団の違い
ベッドマットレスとは、ベッドの上に載せて使用するマットレスです。15〜40cm程度の厚みがあり、コイルの入ったスプリングマットレスを指すことが多いです。
マットレスはベッドマットレスほどの厚みはありません。ベッドの上でも床の上でも使用可能です。ウレタンフォームなどの軽量なものも多く、三つ折りのマットレスは敷き布団のように畳んで収納することもできます。
敷布団は床や畳に敷きます。マットレスよりも厚みがなく、木綿やウール、ポリエステル、ウレタンなどの素材で作られます。
ベッドマットレスのメリット・デメリット
スプリングマットレスは耐久性が高く長持ちします。ウレタンフォームのマットレスと比べて通気性もとてもよいです。暑がりな方には特におすすめです。
デメリットとしては、厚みがあり重いです。洗うことのできないマットレスは通常、定期的に壁に立てかけてカビを防止したり、前と後ろをローテーションして長持ちさせたりするのですが、ベッドマットレスは小柄な方が1人で動かすのは大変かもしれません。
処分も業者を呼ぶか粗大ごみに出さなければならず、費用がかかります。
マットレスのメリット・デメリット
マットレスは高反発や低反発、樹脂やラテックスなどさまざまな素材で作られます。軽量で扱いやすく、ベッドの上でも床の上でも使用可能です。三つ折りタイプであれば敷布団のように押入れに収納できます。
ただし、ウレタン素材やラテックス素材のマットレスは、スプリングの入ったベッドマットに比べて通気性がよくありません。
敷き布団のメリット・デメリット
敷布団はかんたんに収納でき、部屋を広く使えます。メンテナンスもしやすく、天日干しをすればダニやカビを防げますし、クリーニングも可能です。床の上に敷くので、子どもが寝てもベッドのように落ちる心配がなく、安心です。
しかし毎日部屋を掃除しないと睡眠中にほこりを吸ってしまうこともあります。また、毎日の敷布団の収納が面倒、という方もいます。
マットレスと敷き布団は一緒に使える?
気になるマットレスを買ってしまったけど、今まで使っていた敷布団をしまう場所がない、できれば捨てたくないという方もいるでしょう。マットレスと敷布団は一緒に使うことができます。
ただし、もともと一緒に使うために作られたわけではないので、通気性などは悪くなりがちです。湿気には十分注意しましょう。
マットレスと敷布団にはそれぞれ効果があるので、どちらを上にするかで利点が変わってきます。
マットレスと敷布団はどちらを上にする?
マットレスを上にすれば、マットレスの体圧分散によって良い寝姿勢が保たれます。また、高反発マットレスであれば弾力性があり寝返りもしやすくなります。
敷布団を上にすれば、マットレスの厚みによって敷布団の薄さや床の感覚を減らしてくれます。マットレスと敷布団のどちらを優先したいかで選ぶと良いでしょう。
ただし、睡眠にとって寝姿勢はとても大事なので、体圧分散効果のある良いマットレスであればマットレスを上にするのがおすすめです。
マットレスと一緒に使う寝具
マットレスと一緒に使う寝具といえば、ベッドシーツや枕を想像する方は多いでしょう。しかし、快適な睡眠のためには他にもさまざまな寝具があります。
ベッドパッドや敷きパッド、マットレスプロテクターは、心地よい眠りやマットレスの欠点をカバーするために大変便利です。それぞれの特性を知って、心地良い眠りを手に入れましょう。
ベッドパッド
ベッドパッドは、マットレスの上、ベッドシーツの下に敷くものです。マットレスを寝汗や汚れから保護し、中綿が入っているので寝心地を調節できます。購入したマットレスが身体に合わないと、快適な睡眠を得ることができません。
ベッドパッドはマットレスよりも安く購入でき、素材によっては温度調節も可能です。ウールのベッドパッドは冬に、麻のベッドパッドは夏になどと使い分けるのもおすすめです。マットレスを長持ちさせてくれるアイテムです。
敷きパッド
敷きパッドはベッドシーツの上に敷きます。ベッドパッドのような厚さはないので、寝心地の調整などはできませんが、肌に触れるので温度調節効果はベッドパッドより上です。
敷きパッドもベッドパッドと同様に汚れからマットレスを保護してくれます。また、シーツの上に敷かれるものなので、かんたんに取り外して洗濯できます。
マットレスプロテクター
マットレスプロテクターは防水加工がしてあり、マットレスにかぶせて汚れやダニ、カビを防ぎます。直接肌に触れるために作られているわけではないので、ボックスシーツをその上にかけましょう。
マットレスプロテクターは袋のようにマットレスを入れてファスナーでしめるタイプと、ボックスシーツのようにかぶせるタイプがあります。
防水加工がされているのでベッドパッドや敷きパッドより汚れに強く、子育てや介護にも利用できます。
マットレスの種類
マットレスにはコイル(バネ)の入ったスプリングマットレスと、ウレタンやファイバー、ラテックスなどの素材で作られたノンコイルマットレスがあります。
体圧分散性、弾力性、通気性、お手入れのしやすさなど、それぞれに特徴が異なります。自分の体型や好み、性格などをふまえて選ぶことが大切です。
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スプリングマットレスとは
スプリングマットレスには、ボンネルコイルマットレスやポケットコイルマットレス、高密度連続スプリングマットレスがあります。コイルが入っているという点では同じですが、中のコイルの構造に違いがあります。
その違いによって寝心地や耐久性が大きく変わります。値段はノンコイルマットレスと比べてやや高めですが、長持ちします。
ボンネルコイルマットレスとは
ボンネルコイルマットレスは、隣同士のコイルが連結していて、全体が連動するようになっており、寝たときの身体を面で支えます。ポケットコイルよりも硬いマットレスです。
コイルの上に詰められるウレタンなどの素材によっても品質が変わり、素材が少ないとへたりがでたときにコイルの硬さが直接感じられるようになってしまいます。
ボンネルコイルマットレスのメリット・デメリット
弾力性があり、硬めの寝心地が好みの方に人気があります。ウレタン素材のノンコイルマットレスに比べると通気性や耐久性がとても高いです。
長持ちするのでビジネスホテルなどではボンネルコイルが使われています。ボンネルコイルは面で支える構造のため、横揺れが起きやすく、起きる時間や寝る時間の異なる夫婦が2人で寝るには不向きです。
ポケットコイルマットレスとは
ポケットコイルマットレスの中身は、コイルの入った不織布がそれぞれ独立して並んでいます。この不織布をポケットと呼びます。ポケットコイルマットレスはコイルの1つ1つが連動していないので、身体を点で支えることが可能です。
ポケットコイルマットレスのメリット・デメリット
ポケットコイルマットレスは体圧分散性が高く、横揺れも少ないので夫婦で寝るのも安心です。ボンネルコイルマットレスや高密度連続スプリングマットレスに比べると少し柔らかめです。
とはいえ、コイル以外のクッション層の部分の違いや、コイルの数によって硬めや柔らかめがあるので厳密ではありません。
ウレタン素材のノンコイルマットレスより耐久性は高いですが、ボンネルコイルマットレスには劣ります。
高密度連続スプリングマットレスとは
高密度連続スプリングは全てのコイルが1本の鋼線で連続してできています。そのため高密度のコイルとなり、通常のスプリングマットレスよりもコイル数が多いのが特徴です。
日本ではフランスベッドだけが生産、販売することができます。生産は日本国内の工場でされています。フランスベッドの製品はさまざまなところで売っており、ネット上などでも購入可能です。
高密度連続スプリングマットレスのメリット・デメリット
高密度連続スプリングは全てのコイルが1本の鋼線でできているため、一部だけ負荷がかかってへたるということがなく、優れた耐久性を発揮します。
コイル数が多いため細やかに身体を支え、体圧分散性も高いです。
スプリングマットレスの中では硬めの寝心地で、耐久性が高いので体重の重い方にも人気です。
ノンコイルマットレスとは
ノンコイルマットレスはスプリングの代わりにウレタン素材やファイバー素材、ラテックス素材などで作られたマットレスです。エコフレンドリーな素材で作られたノンコイルマットレスは海外でも人気です。
耐圧分散性に優れ、軽量な素材や洗える素材もあります。
高反発ウレタンマットレスとは
高反発ウレタンマットレスはウレタン素材で作られた硬めのマットレスです。ウレタンマットレスの硬さはニュートン数(N)で表現され、110N以上が高反発ウレタンマットレスとされています。
耐久性の観点からウレタンの密度も重要で、30D(kg/m3)以上が一般的に長く使えるウレタンマットレスの密度となります。
高反発ウレタンマットレスのメリット・デメリット
高反発ウレタンマットレスは、良い寝姿勢を保つための体圧分散効果と寝返りをうちやすくする弾力性があります。硬めなので、体重の重い方にもおすすめです。軽くて扱いやすいので、メンテナンスも手軽にできます。
三つ折りタイプであれば収納も可能です。通気性はスプリングマットレスに比べるとあまり良くありません。また、厚みがなくすぐへたるような高反発マットレスは腰痛の原因にもなりますのでご注意ください。
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低反発ウレタンマットレスとは
低反発ウレタンマットレスはウレタン素材で作られた柔らかめのマットレスです。柔らかく身体にフィットし、体圧分散効果は高反発マットレスよりも高いです。
高反発マットレスのような弾力性はないので、柔らかい寝心地が好きで、体重の軽い方に合っています。重さは同じ厚みの高反発ウレタンマットレスより重いですが、一般的なスプリングマットレスよりは軽いです。
低反発ウレタンマットレスのメリット・デメリット
低反発ウレタンマットレスは身体にフィットして体圧を分散させるので、寝返りの回数を減らします。通常寝返りは血管の圧迫を防ぎ血流を良くするためにするものですが、体圧分散がしっかりされていれば血管が圧迫されることはあまりありません。過度の寝返りに悩む方にもおすすめです。
デメリットは通気性の悪さです。メーカーによっては蒸れにくい構造を採用しているところもあります。また、カビやダニを防ぐために定期的にマットレスを壁に立てかけると良いでしょう。ただし、日光に当てると劣化が早まるので注意してください。
高反発ファイバーマットレスとは
高反発ファイバーマットレスは、樹脂繊維を使用したマットレスです。東洋紡が開発したブレスエアーが有名です。ブレスエアーはマットレスだけでなく一部の地下鉄や新幹線の座席にも使用されており、実は馴染みのある素材です。体積の96%が空気なので、通気性はウレタンマットレスより良いです。
高反発ファイバーマットレスのメリット・デメリット
高反発ファイバーマットレスは、通気性が良く、軽量で水洗いができるので、マットレスをいつも清潔に使用したいという人に人気です。弾力性や体圧分散性もあり、カビやダニを防ぐ効果もあります。
デメリットとしては熱に強くないため、マットレスの上で湯たんぽなど40℃以上のものは使えません。床暖房やホットカーペット、電気毛布などは使用可能ですが、40℃以上にならないよう注意しましょう。
シーツやベッドパッドを使用すると熱の影響を少なくすることができます。
ラテックスマットレスとは
ラテックスマットレスは、ゴムの木の樹液を加工して作ったものです。天然ラテックスと石油が原材料に含まれている合成ラテックスがあります。天然ラテックスは、ゴムの木の成分が80%以上のものを指します。
100%天然ラテックスの商品が欲しい場合は100%という表示があるものを購入しましょう。合成ラテックスのマットレスは安価ですが品質の悪いものもあり、ゴムの臭いが強い場合もあるので注意が必要です。
ラテックスマットレスのメリット・デメリット
ラテックスマットレスは高反発マットレスと低反発マットレスの中間くらいの弾力性です。体圧分散性もあり、良い寝姿勢をキープできるバランスの良いマットレスです。抗菌作用もあり、カビを防ぐ効果もあります。
デメリットは重く持ち運びが大変な点です。紫外線に弱く天日干しもできない素材です。
直射日光には当てないようにしましょう。また、ゴムアレルギーの方は使用できませんのでご注意ください。
まとめ
マットレスは驚くほどたくさんの種類があります。体圧分散性、弾力性、通気性、重さ、抗菌効果、厚みなど、特徴はそれぞれです。どれも一長一短で悩んでしまう方も多いかもしれません。
ベッドマットレスで長く使いたい、少し柔らかめが好きという方にはポケットコイルマットレスがおすすめですし、硬めで軽く運べるマットレスが欲しいという方には高反発ウレタンマットレスや高反発ファイバーマットレスがおすすめです。
マットレスの特徴を理解し、自分の生活や使い方、体型に合わせたマットレスを選びましょう。
- 寝具の種類によって利点と不利点があり、自分の生活スタイルや好みに合わせて選択することが重要
- それぞれ寝具にはメリットとデメリットがある
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